ウィザーズは崖っ縁 8位ネッツが“控え軍団”で1位バックスを撃破

[ 2020年8月5日 12:49 ]

自己最多の26得点をマークしたネッツのルワウキャバロー(右=AP)
Photo By AP

 再開6日目を迎えたNBAは4日、フロリダ州オーランドで6試合を行い、東地区全体8位だったネッツは1位のバックスを119―116(前半73―65)で撃破して32勝35敗。この日ペイサーズに敗れたマジックと入れ替わって7位に浮上した。

 この結果、9位ウィザーズは8位マジックに7・5ゲーム差となって「シーディング・ゲーム」の残りは5試合。2試合制の決着シリーズ(プレー・イン・ゲーム)に持ち込むには最終的に8位となるチームに4ゲーム差以内にしなくてはいけないが、オーランド入りして3戦全敗のウィザーズは5日の76ers戦に敗れるとまさに崖っ縁に追い込まれる。

 ネッツは2日のウィザーズ戦で34得点を挙げたキャリス・ルバート(25)ら主力3選手が脚の故障などの理由で欠場したが、先発した“セカンド・ユニット”が奮闘。八村を密着ディフェンスで抑え込んだフランス出身のティモテイ・ルワウキャバロー(25)が5本の3点シュートなどで自己最多の26得点を挙げて強敵に競り勝った。

 勝っていれば東地区第1シードが確定していたバックスは54勝14敗。主力選手の出場は前半のみで、ヤニス・アデトクンボ(25)は16分で16得点。後半はベンチプレーヤーが出場したがネッツに競り負けてここ6戦では5敗目を喫した。

 サンズはこの日35得点を挙げたトレバー・ブッカー(23)のブザービーターでクリッパーズを退けて29勝39敗。オーランド入りしてからは3戦全勝で、西地区全体13位から12位に順位を上げた。

 西地区全体7位につけているマーベリクスのルカ・ドンチッチ(20)は延長で勝ったキングス戦で44分出場して34得点、20リバウンド、12アシストをマーク。21歳158日で「30得点+20リバウンド+10アシスト以上」をクリアしたのは、23歳と12日だったオスカー・ロバートソン(当時ロイヤルズ)を超える年少記録となった。なおマーベリクスはオーランド入りしてから3戦目で初勝利。今季はNBAで唯一、まだ3連敗を喫していない。

 なおグリズリーズで今季23・5得点を挙げていた先発フォワードのジャーレン・ジャクソンJR(20)は3日のペリカンズ戦で左膝の半月板を損傷。今季の出場は絶望となった。西地区全体8位のグリズリーズではガードのタイアス・ジョーンズ(24)も膝の故障で戦列を離脱中。オーランド入りしてからまだ出番のない渡辺雄太(25)の動向が注目されるところだ。

 <4日の結果>

ネッツ(32勝35敗)119―116*バックス(54勝44敗)
マーベリクス(41勝29敗)114―110(延長)*キングス(28勝39敗)
サンズ(29勝39敗)117―115*クリッパーズ(45勝22敗)
*ペイサーズ(42勝26敗)120―109マジック(32勝36敗)
*ヒート(43勝25敗)112―106セルティクス(44勝23敗)
*トレイルブレイザーズ(31勝38敗)110―102ロケッツ(42勝25敗)

 *はホーム扱い

 <東地区8位マジックとのゲーム差>
 ▼9位ウィザーズ=7・5

 <西地区8位グリズリーズとのゲーム差>
 ▼9位トレイルブレイザーズ=1・5
 ▼10位スパーズ=2
 ▼11位ペリカンズ=2・5
 ▼12位サンズ=3
 ▼13位キングス=3・5

 *シーディング・ゲーム(各チーム8試合)終了時点で9位が8位に4ゲーム差以内ならば2試合制の決着シリーズ(プレー・イン・ゲーム)に突入。9位が2勝すればプレーオフへ。

続きを表示

この記事のフォト

2020年8月5日のニュース