競歩、五輪本番まであと1年…東洋大・川野&池田“鉄紺魂”いざ集大成へ

[ 2020年8月5日 05:30 ]

鉄紺魂を胸に来年の東京五輪で活躍を誓う川野(左)と池田
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 東京五輪競歩の本番(21年8月5日男子20キロ、6日男子50キロ)まで1年となった。五輪過去2大会で現役生の代表を輩出している東洋大からは男子20キロに池田向希(22)、同50キロには川野将虎(21)の“鉄紺4年生コンビ”が代表に内定している。学生生活の集大成と気合十分だったが、新型コロナウイルスのため大会は延期され、埼玉県川越市の選手寮は3月下旬から閉寮。実家での自主練習や不慣れなリモート授業など想定外の事態に直面しているコロナ禍での大学生活を語った。

 ――6月下旬に寮は再開されたが約3カ月間は自主練習となった。
 池田「河川敷などで練習した。コーチに動画を送ってフォームを確認してもらうなど、(静岡県浜松市の)実家でも普段と同じ練習内容を心掛けた。チームの全体練習はまだだが、徐々に普通の生活に戻りつつある」
 川野「(静岡県小山町の)地元が坂ばかりなので大学ではできないスタミナ練習ができた。35~40キロも歩きスタミナづくりに取り組めたのは収穫だった。オンライン会議も週1回以上開き、できる限りコミュニケーションは取った」

 ――4月下旬から授業がリモートで再開した。
 池田「川越から白山キャンパスに(1時間以上かけて)通っていたので、リモートで空き時間ができたのは良かったが、もっと先生やゼミ生と関わって過ごす最後の一年だと思っていた。リモートだと聞きたいことを遠慮してしまう難しさはある」
 川野「自分は卒業論文にも手をつけ始めた。“競歩選手と性格の関係”について研究しようと思っている。ありがたいことに研究材料はそろっているので池田にも協力してもらいたい」
 池田「まだOKとは言ってない(笑い)」

 ――久々の実家暮らし。リフレッシュにもなった。
 池田「大学に入ってから家族と何カ月も一緒にいるのは初めて。町内の人も声を掛けてくれたことがうれしかったし、一層頑張ろうと思った」
 川野「自分も実家は久しぶりだった。家族5人が集まることもあった。今後のこととか話すきっかけにもなったし、楽しかった」

 ――卒業旅行の計画もあったが五輪の延期で白紙になった。
 池田「毎年4年生は旅行していた。仲が良い学年なので五輪後の卒業旅行も楽しくなるんだと思っていた。こういう状況だし来年には五輪もあるので集まるのは無理かな」
 川野「俺はハワイに行きたいと思っていた(笑い)」

 ――大学入学から競歩のライバルであり親友。お互いに認め合っている部分は。
 池田「ありすぎる。川野はできるまで時間をかけて取り組む辛抱強さがある。そこが50キロに向いている」
 川野「レースに対する準備は尊敬している。誰よりも早く練習に来てアップをする。そこが安定感につながっていると思う」

 ――来年の今頃は五輪本番。東洋大は卒業してしまうが五輪に懸ける意気込みは。
 川野「所属先は変わってしまうが4年間の集大成という気持ちは変わらない。関わってくれた人に結果で成長したことを示したい」
 池田「東洋に入学したから五輪代表になれた。4年間で学ばせてもらったことを結果で恩返しする。1秒を削りだすという粘り強い歩きを体現したい」

 ◆川野 将虎(かわの・まさとら)1998年(平10)10月23日生まれ、宮崎県日向市出身の21歳。2歳で静岡県駿東郡小山町に引っ越し、須走中では卓球部に所属。静岡・御殿場南高で競歩を始め、インターハイでは2年連続表彰台。19年全日本50キロ競歩高畠大会を日本新記録で優勝し、50キロ競歩五輪代表に内定した。自己ベストは3時間36分45秒。1メートル78、62キロ。

 ◆池田 向希(いけだ・こうき)1998年(平10)5月3日生まれ、静岡県浜松市出身の22歳。浜松日体高から本格的に競歩を始め、東洋大にはマネジャー兼任で入部。今年3月の全日本競歩能美大会で優勝し、20キロ競歩五輪代表に内定。モデルのみちょぱははとこ。自己ベストは1時間17分25秒。1メートル68、53キロ。

 ▽東京五輪の競歩種目 当初予定されていた皇居・二重橋前発着の皇居外苑周回コースから札幌大通公園発着コースに変更となった。男子20キロは5日午後4時半、男子50キロは6日午前5時半、女子20キロは同午後4時半にスタートする。

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