新装・日本武道館がお披露目 1964年のレガシー継承 五輪柔道、空手会場

[ 2020年7月29日 20:28 ]

増改修工事を終えた日本武道館
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 来年の東京五輪の柔道および空手競技の会場で、このほど約2年半にわたる増改修工事を終えた東京都千代田区の日本武道館で29日、竣工式が執り行われ、内部が報道陣に公開された。

 前回の東京五輪が開催された1964年に完成した日本武道館は老朽化が激しく手狭になっていたことから、同じ敷地内に昨年8月に新たなに中道場を増設。柔道の世界選手権などを終えた同年9月から、本館の改修工事を行っていた。

 改修では内外部の意匠は56年前の“レガシー”を引き継ぎつつ、耐震化やバリアフリー化、防火や空調設備の増強を行った。屋根は以前の銅板よりもコスト面や機能面で優れるステンレス製にふき替えられたが、銅が長い年月を掛けて醸す緑青色を再現。伝統的な日本武道館の外観的イメージを継承した。

 その他にも内部照明のLED化、外部のライトアップ照明の設置、1階客席ベンチの更新、男女の個室数の変更が可能なトイレへの更新などが行われた。一方で工期や費用の制約から、天井や2階客席ベンチ、床材などの改修は見送られた。

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