重量挙げ、五輪除外危機 ドーピング違反隠蔽、前会長の不正会計など国際連盟不祥事続出

[ 2020年6月6日 05:30 ]

 国際重量挙げ連盟(IWF)の不正疑惑を調べた独立調査委員会が4日、結果を発表し、世界選手権の金メダリストを含む約40件のドーピング違反隠蔽(いんぺい)や、4月に辞任したアヤン前会長(ハンガリー)による不正会計と1040万ドル(約11億3000万円)の使途不明金、改選における買収の横行が明らかになった。国際統括団体の前代未聞の腐敗は来年の東京五輪や24年パリ五輪の競技存続に影響し、刑事事件に発展することも考えられる。

 報告書を受け取った国際オリンピック委員会(IOC)は「とても慎重に精査している。深い懸念がある内容だ」との声明を発表。日本協会の三宅義行会長は「東京五輪と24年のパリ五輪に残れるのかを心配している」とし、「重量挙げ選手の最大の目標は4年に1度の五輪。他に大きな大会がある野球やサッカー、ラグビーとは違う」と訴えた。

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2020年6月6日のニュース