軍配差し違え…朝乃山 大関昇進の目安クリアならずも境川審判長は高評価 千秋楽に望み

[ 2020年3月22日 05:30 ]

大相撲春場所14日目 ( 2020年3月21日    エディオンアリーナ大阪 )

朝乃山(下)は鶴竜(上)に敗れ4敗目(撮影・北條 貴史)
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 関脇・朝乃山は際どい一番で鶴竜の下手投げに屈して4敗目。大関昇進の目安となる三役3場所で計33勝はクリアできなかったが、境川審判長(元小結・両国)は高評価しており、千秋楽の大関・貴景勝戦にいちるの望みをかける。白鵬が碧山との2敗対決を制し、鶴竜とトップ並走。千秋楽相星決戦は、白鵬と日馬富士が横綱同士として対戦した13年九州場所以来、7年ぶりとなった。

 「行司軍配差し違え」。館内に境川審判長のアナウンスが流れると、朝乃山が視線を落とした。横綱戦2連敗で、千秋楽を残して、10勝止まり。大関昇進の目安としていた今場所の12勝には届かなかった。「まだまだ、そう簡単に勝てる(相手ではない)というか。ただ、自分が弱い。出直しです」と振り返った。

 立ち合いで得意の右差しになり、一気に圧力をかけた。土俵際で回り込まれても前に出る姿勢は変わらない。終始攻めて、下がる鶴竜に左を巻き替えられたが、右上手を取ったまま体を開き、投げを打って勝負に出た。両者は土俵下へ。「勝ちたい気持ちがあった」と寸前に左手を引っ込め、最後まで諦めなかったが左肘が先に着地した。「あとちょっとだったので悔しい」と唇をかんだ。

 数字はクリアできなかったが、境川審判長は朝乃山の相撲について「内容は初日から充実しているし、誰に対しても真っ向勝負なのが魅力。好感が持てる。安定した成績」と評価した。昇進については「昨日、今日(横綱2戦)どっちか勝ちたかった」としたが、「(千秋楽を見て)話し合うのか、数字を重く見るのか」と、この日は明言を避けた。

 過去には豪栄道や稀勢の里ら3場所32勝で昇進を決めた例もある。それだけに、千秋楽の一番が昇進を左右する。相手は7勝7敗でカド番危機の大関・貴景勝。対戦成績は3勝3敗の五分。大関候補は「思い切っていくだけです」と一大決戦へと気持ちを切り替えた。

 ○…立行司の第41代式守伊之助が結びの一番の鶴竜―朝乃山で軍配差し違えをして打ち出し後に八角理事長に口頭で進退伺を申し出た。理事長からは「(際どい勝負で)軍配を上げるのは難しかっただろうけど、今後注意するように」と反省を促された。土俵際の投げの打ち合いで朝乃山に軍配を上げた。物言いの末に、朝乃山の左肘が先に落ちたとして覆った。式守伊之助の差し違えは昨年初場所の立行司昇格後で、4場所連続4度目。

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