ロコ・ソラーレ 涙の4年ぶり日本一 延長制し世界選手権へ

[ 2020年2月17日 05:30 ]

カーリング全農日本選手権最終日   女子決勝 ロコ・ソラーレ7―6中部電力 ( 2020年2月16日    長野・軽井沢アイスパーク )

中部電力を破り優勝し、歓喜の輪をつくるロコ・ソラーレ
Photo By 共同

 2年連続同じ顔合わせとなった女子は平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレが前回優勝の中部電力を延長の末7―6で下し、4年ぶり2度目の優勝を飾った。ロコ・ソラーレは3月の世界選手権(カナダ)の出場権を獲得した。男子はコンサドーレがTM軽井沢を6―4で退け、2年連続2度目の優勝。日本が22年北京五輪の出場枠を得た場合、今回と来年の日本選手権を連覇したチームが五輪代表に決まる。

 女子カーリング界を引っ張る存在ながら、優勝は4年ぶり。延長にもつれた激戦を制したロコ・ソラーレの4人はあふれる涙を拭った。スキップ藤沢は「正直苦しくて、今日も寝られなかった」と胸の内を明かし、安どの表情を見せた。

 4―5で迎えた第9エンドに司令塔の一投が勝利を引き寄せた。藤沢はハウス(円)内右手前のストーンを生かして円内左奥の石に当ててはじく、逆転のスーパーショット。ピンチから一転、中部電力の石2個を出す「ダブルテークアウト」で2点を挙げた。

 今大会は平昌五輪で氷を整備したアイスメーカーがカナダから招かれた。世界基準の氷上で、技術と氷の変化を読み取る判断力を発揮。際どい接戦での勝利は培った経験が支えになった。北京五輪代表争いで一歩リード。サードの吉田知は「思い描いた展開でなくても前向きに我慢して戦えた。そのご褒美」と語った。

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