佐藤、五輪切符獲得へ MGCから急ピッチ調整「設定記録切り狙う」

[ 2019年11月30日 05:30 ]

記者会見で健闘を誓い合う(左から)藤本、佐藤、川内、ギザエ、福田
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 東京五輪マラソン代表の3人目を決める「MGCファイナルチャレンジ」を兼ねた、福岡国際マラソン(12月1日、平和台陸上競技場発着)に臨む有力選手が29日、福岡市内のホテルで会見した。自己ベスト2時間8分58秒の佐藤悠基(33=日清食品グループ)は、3月の東京マラソンと福岡国際の2段構えで設定記録の2時間5分49秒切りを狙う。

 ベテランが誰よりも先に東京五輪代表の3人目に名乗りを上げる。9月の代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は23位に沈んだが、約2カ月の準備期間で急ピッチ調整。「状態が良ければ設定記録切りを狙いたい。どこまでいけるかチャレンジだと思っています」とニヤリと笑った。

 来年3月の東京マラソンで2度目の挑戦も視野に入れるが、佐藤はここ福岡で決めるつもりだ。「MGCは後半は全然走れていなかったので疲労感はない」といい、レース後は3日の休息で練習を再開。日本記録ペースでも30キロまで走れる練習は積んできたと自信を見せる。

 今年は陸上部の駅伝撤退という事態に見舞われたが「実業団選手と比べてマラソンに専念できていることをフルに生かした」と逆にプラスに捉えている。ベテランと呼ばれる年齢だが、マラソンデビューは13年。11度目のフルマラソンに向け「33歳だがまだまだ旬だと思う。まだやれることを証明したい」と目の色を変えた。 

 ▽マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ 東京五輪マラソン代表の男女残り1枠を争う、来年3月までの国内男女各3大会。日本陸連の設定記録(男子=2時間5分49秒、女子=2時間22分22秒)を突破した最速選手が五輪出場権を獲得する。該当者がいない場合は9月のMGCで3位だった男子・大迫傑(ナイキ)、女子・小原怜(天満屋)が代表となる。対象レースは、男子が12月の福岡国際、20年3月の東京、びわ湖毎日。女子は12月のさいたま国際、20年1月の大阪国際、3月の名古屋ウィメンズ。

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2019年11月30日のニュース