八村がジェームズと初対決 観戦した大谷の前で16得点 しかし試合は大敗

[ 2019年11月30日 14:51 ]

八村の試合を観戦した大谷(AP)
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 NBAウィザーズの八村塁(21)は29日、敵地ロサンゼルス(カリフォルニア州)で行われた強敵レイカーズ戦にデビューから17戦連続で先発。26分出場してフィールドゴール(FG)を15本中7本成功させて16得点と8リバウンド、1アシスト、1スティールをマークしたが、チームは最大39点差をつけられ、103―125(前半49―70)と大敗して6勝11敗となった。八村の2ケタ得点は4試合ぶり。リーグ4位の28・9得点を挙げていたブラドリー・ビール(26)は18得点にとどまった。リーグ全体で首位に立っているレイカーズは10連勝。今季成績を17勝2敗とした。

 この日は大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(25)がコートサイドで観戦。八村は開始28秒、ファイナル制覇3回、シーズンMVP4回、球宴選出15回を誇るレブロン・ジェームズ(34)のマークをかわして左のコーナーからジャンプシュートを決めた。このあと、リバウンドから1人で持ち込んでレイアップを決めるなど開始4分14秒で8得点。第1Qでのディフェンスでは今季26・1得点を挙げているアンソニー・デービス(26)のペイント内でのシュートを2度阻止した。

 しかしそのデービスには2回、センターのジャベール・マギー(31)にもダンクに持ち込もうとしたシュートを1回ブロックされるなどレイカーズの“高さ”に阻まれて得点を増やせなかった。それでも第3Qは2本のジャンプシュートなどで第1Q同様に8得点。16得点は自己5番目に多いスコアとなった。

 レイカーズは2人だけで今季年俸が計71億円に達するジェームズとデービスを軸にして第1Q中盤から連続17点を奪うなど猛攻。ジェームズは25分で23得点、11アシスト、デービスは27分で26得点と13リバウンド、3ブロックショットを記録してウィザーズを寄せ付けなかった。

 レイカーズに立ち向かった今季のドラフト1巡目指名の選手たちはことごとく敗北。八村と同じゴンザガ大出身のフォワード、ブランドン・クラーク(23=21番目指名)と全体2番目指名のガード、ジャー・モラント(20)は91―120、108―109で2戦2敗となっている。

 ホークスに全体4番目で指名されたフォワードでバージニア大のNCAAトーナメント優勝に貢献したディアンドレ・ハンター(21)も11月17日にレイカーズと対戦したが、ジェームズに33点と12アシストを許して101―122で敗れ、自身は34分で11得点にとどまった。

 出場した今季の新人選手の中で、レイカーズ戦での勝利を経験しているのは11月10日にロサンゼルスで113―104で勝ったラプターズの控えガード、テレンス・デービス(22)とマット・トーマス(25)のドラフト外入団コンビだけ。その中にあって全体9番目に指名された八村はスコアシートの中にしっかりとした“数字”を残しており、放送していたレイカーズ側の放送局の解説者も「ルイ・ハチムラはよく頑張っている」とその奮闘を評価していた。

 なおウィザーズはこの日と同じロサンゼルスのステイプルズセンターで1日にクリッパーズ(14勝6敗)と顔を合わせ、西海岸遠征のロード4連戦を終了する。

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