「稀勢の里ウィンターカップ」来年以降に延期、保障など準備整わず 荒磯親方「次は万全に」

[ 2019年11月30日 15:02 ]

千葉市の商業施設でトークショーを行った荒磯親方(左から2人目)。左はペナルティ・ヒデ、右はフルーツポンチの2人(右から村上健志、亘健太郎)
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 大相撲の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)が30日、自身が大会長を務める高校相撲の大会「稀勢の里ウィンターカップ」が来年以降に延期となったことを明かした。第1回大会は12月23日、両国国技館で開催予定だった。

 高校生が国技館の本土俵で相撲を取れるのは、全日本選手権の出場権を得られる全国高校総体や国体の覇者だけに限られており、それを知った荒磯親方が動き出し、11月7日に開催を発表した。だが、準備期間が短かったこともあり、出場選手が負傷した場合の保障などが万全ではなかったため、延期を決断した。

 荒磯親方はこの日、千葉市の商業施設で行われたトークショーに参加。大会延期について「発表してからこのようになってしまい残念。自分がケガをして(現役生活が)終わってしまったが、高校生がケガをすることを考えなかった。準備不足。認識不足」と話した。また、大会は平日開催だったため、出場に支障のある学校もあったという。

 大会は高校1、2年生が対象で、全国から50チーム、250人の参加を予定していた。荒磯親方の意向で、他のアマチュアの大会とは違って「待った」を1回挟んでから立ち合いに入るという独自の方式を採用することも決まっていた。荒磯親方は「次は万全に、支障のないようにやっていきたい」と改めて準備を進めていく。

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2019年11月30日のニュース