京産大のこだわりはセットプレーと、1試合でも長く大西監督と――

[ 2019年11月30日 20:10 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ最終節   京産大12―50天理大 ( 2019年11月30日    西京極陸上競技場 )

京産大フッカー宮崎達也(右から2人目)は天理大に敗れて肩を落とす
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「こだわり」や「執念」という言葉がふさわしいトライだった。後半32分、京産大がゴール前のラインアウトからモールで押し込んだ。フッカー宮崎達也(4年)が最後尾でインゴールに押さえた。

 「今週、FWはセットプレーを合言葉にしてきた。全部のセットプレーに勝つという気持ちだった」

 12―31と一時的に追い上げた。圧倒的な力で前節に優勝を決めた天理大に勝つには、武器とするスクラムやモールで勝負することが最良の策だった。スクラムで押す場面もたびたびあった。崩れたり、回ったりして反則を取られることも多かったが、自分たちの土俵で好きなようにさせないという意地を見せた。

 セットプレーは、今季限りで勇退する大西健監督が毎年、徹底的に鍛えるチームの骨幹部分だ。フッカーらしからぬ器用さが光る宮崎は、指導を受けて5年目。昨季、留年を決めた後に、恩師があと1年で退任すると聞いて決意をした。

 「先生に多く使ってもらっている。恩返しの意味でも優勝したいと思ってきた」。しかし、願いを果たせずに4勝3敗の4位。全国大会は関東大学リーグの2位と、12月15日に熊谷ラグビー場で対戦する。監督と1試合でも長く―。変わり身を狙って全国までの2週間、猛練習を積む。

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2019年11月30日のニュース