開幕戦ダブルダブルは新人では八村ただ1人 昨季MVPのアデトクンボはトリプルダブル

[ 2019年10月25日 14:40 ]

ウィザーズの八村塁(AP)
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 NBAは24日(日本時間25日)までに全30チームが開幕戦を消化。新人で出場したのは計31人(19チーム)だったが、個人記録2部門で2ケタの数字を残す「ダブルダブル」を達成したのは、23日のマーベリクス戦で14得点と10リバウンドをマークしたウィザーズの八村塁(21=ゴンザガ大出身)1人だけだった。

 得点は新人の中では4位タイで2ケタのリバウンドを稼いだのも八村1人。敗れはしたものの存在感を示すNBAデビュー戦となった。新人の起用数でもウィザーズは4人でトップ。マーベリクス戦では八村以外にドラフト2巡目(全体42番目)に指名した英国出身のアドミラル・スコフィールド(22=テネシー大出身)らも出場していた。なおウィザーズは25日(日本時間26日)に敵地オクラホマシティーで今季2戦目を迎える。

 24日には3試合が行われ、ここ3年のシーズンMVP3人が一堂に会したヒューストンでの一戦は、昨季リーグ最多の60勝(22敗)を挙げたバックスがロケッツを117―111(前半50―66)で退けて白星発進。昨季にMVPとなったヤニス・アデトクンボ(24)は第4Qの残り5分で6反則目をコールされて退場となったが、それでも30得点、13リバウンド、11アシストで自己通算15回目のトリプルダブルを達成して勝利に貢献した。

 日本でプレシーズン・ゲームを行ったロケッツは前半で16点をリードしながら逆転負け。2018年シーズンのMVP、ジェームズ・ハーデン(30)は36分の出場で19得点、7リバウンド、14アシストを稼いだが、フィールドゴール(FG)の成功は13本中2本(3点シュートは8本中1本)に終わり、7度のターンオーバーも響いて土壇場で流れを変えることはできなかった。

 3季連続で「年間トリプルダブル」を達成してサンダーから移籍してきたラッセル・ウエストブルック(30)は33分で24得点、16リバウンド、7アシスト。しかしアデトクンボ退場後も主導権は得られず、ホームでの開幕戦では黒星となった。

 ホークスは敵地デトロイトでピストンズに117―100(前半60―63)で勝って白星発進。2季目を迎えているポイントガード、トレイ・ヤング(21)が6本の3点シュートなどで38得点をたたき出してチームを引っ張った。またビンス・カーター(42)は第1Qの5分すぐにコートに登場。この瞬間、NBA史上初となる22シーズン目を経験する選手が誕生した。

 本拠地をカリフォルニア州オークランドから対岸に同州サンフランシスコに移したウォリアーズは、今季の優勝候補の筆頭クリッパーズと対戦したが、122―141(前半54―65)で完敗。ファイナル5年連続出場がかかっているシーズンだが、新本拠地「チェイス・センター」での初戦を白星では飾れなかった。

 今季の年俸が史上最多の4023万1758ドル(約43億9000万円)となっているステフィン・カリー(31)は23得点を挙げたが、3点シュートの成功は11本中2本。ネッツから移籍のディアンジェロ・ラッセル(23)は20得点、8アシストを稼いだものの、チームは試合開始早々から0―14と後手に回り、最後までリズムをつかめなかった。

 クリッパーズは新加入のポール・ジョージ(29)がまだ戦列に加わっていないが、それでも2戦2勝。昨季のファイナルでMVPとなってラプターズから移籍してきたカワイ・レナード(28)は、第3Qまでの出場で21得点と9アシストをマークした。

 <24日の結果>

ホークス(1勝)117―100*ピストンズ(1勝1敗)
バックス(1勝)117―111*ロケッツ(1敗)
クリッパーズ(2勝)141―122*ウォリアーズ(1敗)

 *はホームチーム

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