【中原雄の目】八村、フィジカルの強さを示した 新人離れの強心臓ぶり発揮

[ 2019年10月25日 08:00 ]

NBA   ウィザーズ100―108マーベリックス ( 2019年10月23日    ダラス )

NBAデビューを果たしたウィザーズの八村(AP)
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 緊張していつものプレーができなくてもおかしくないデビュー戦で、八村は何も動じることはなかった。最初の得点はコーナーからドライブ。相手に体を当ててからのシュートで、持ち味であるフィジカルの強さを生かせていた。速攻やリバウンドからシュート、ミドルレンジのシュートなどで得点を重ね、日本代表やプレシーズンと同じようなプレーができていた。新人であれだけスムーズにチームの流れの中でプレーできる選手はそうはいない。

 セットオフェンスでボールが回ってくる回数は多くはなかった。新人に負担をかけないようチームの配慮があったと思う。約25分の出場だったが、今後プレータイムは増えていくだろう。チームの攻撃はガードのビール中心だが、八村にも得点を取りにいく役割が与えられていくと思う。

 ウィザーズは余分なフォワードを補強していない。新人の八村を主力として計算している。その期待に応えた初戦だった。(NBA解説者、専大女子スキルコーチ)

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2019年10月25日のニュース