荒磯親方 茨城県のアンテナショップでイベント 故郷の台風被害に「協力できることがあれば」

[ 2019年10月25日 16:02 ]

トークショーを行った荒磯親方。右はタレントのますぶちさちよ(撮影・森沢裕)
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 大相撲の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)が25日、東京・銀座にある茨城県のアンテナショップ「IBARAKI sence」のオープン1周年記念イベントに茨城県の大井川和彦知事、タレント・ますぶちさちよとともに参加し、トークショー、ファンとの握手会などを行った。出身地の茨城県の人々からの声援は大きな後押しになったと感じており、あいさつでは「これからは茨城の魅力をどんどん伝えていきたい」と、いばらき大使としての抱負を語った。

 現役時代は数多くの茨城県産の農産物を差し入れしてもらった。トークショーでは「大根や梨もそうだし、米ももそう。その食材を食べて体が大きくなって強くなった」と明かすなど、感謝の思いは尽きない。だが、茨城県は台風15号による農林水産業への被害が推定60億円超となり、台風19号でも大きな打撃を受けた。荒磯親方は「ニュースで茨城の被害を見て、非常につらい現状を感じた」と心を痛めている。「少しでも早く復旧して、また、いい商品を(全国に)届けていただければと思う。今は力士として相撲を取って元気を与えることはできないが、協力できることがあれば協力したい」と故郷への思いを口にした。

 アンテナショップのダイニングコーナーには、茨城県銘柄の豚肉「常陸の輝き」のとんかつ定食、しょうが焼き定食などが特別メニューとなっており、荒磯親方も試食した。「豚の甘みを感じるとんかつ。とんかつの感覚がないぐらい、甘み、うま味が出てくる。柔らかくて、とてもおいしい」。現役時代は口数の少ない力士だったが、親方になって初の“食リポ”では、よどみなく言葉を並べた。これを聞いた大井川知事は「ボキャブラリーも多く、我々も驚いている。トークの能力で茨城の魅力を伝えていただければ」と期待していた。

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