【上水研一朗の目】田代、攻撃面は途上 工夫してポイントを奪え

[ 2019年8月29日 08:00 ]

柔道世界選手権第4日 ( 2019年8月28日    日本武道館 )

女子63キロ級表彰、銀メダルをかける田代(撮影・会津 智海)
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 女子63キロ級決勝で見えた田代のアグベニェヌ対策は、守りに関しては満点に近かったと思う。相手得意技は完全に見切った。引き手(袖を持つ)を絞られても釣り手(襟を持つ)を上げて巻き込まれないようにしたし、間合いを詰められそうになった時は右襟を持って距離を取り、大内刈りを出させなかった。

 一方で、攻撃に関してはまだ途上といえる。驚異的な体幹の強さを誇る相手に、大外刈り、大内刈りは効果的ではない。小内刈りで相手スタンスを開かせたり、小外刈りで軸足を下げさせたりといった工夫が必要だ。絶対女王との距離は確実に縮まっている。いかにポイントを奪うかが、東京への宿題だ。

 男子の中量級クラスは、どの選手も気が抜けない強豪ばかり。初戦敗退となった81キロ級の藤原は、肩越しに持ってきた相手に裏投げを試みようとしたとき、大内刈りを合わされた。接近戦は外国人選手の得意とするところであり、もう一工夫欲しかった。本来は多彩な技を持ち、精神的にも逆境に強い選手。今後の巻き返しに期待したい。(東海大体育学部武道学科教授、男子柔道部監督)

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