西岡 またウィンブルドン初戦敗退…元世界8位に4時間フルセット死闘も3度目の正直ならず

[ 2019年7月1日 23:02 ]

テニス ウィンブルドン選手権第1日 ( 2019年7月1日    イギリス・ロンドン )

初戦に臨む西岡良仁(撮影・小海途 良幹)
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 テニスの4大大会の第3戦、ウィンブルドン選手権は1日に開幕し、男子シングルス1回戦で世界ランク68位の西岡良仁(23=ミキハウス)が同288位のティプサレビッチ(35=セルビア)と対戦。4―6、7―6(7-2)、2―6、7―5、6―2で約4時間の死闘の末に惜敗し、2年連続3度目の本戦出場で悲願の初戦突破はならなかった。

 西岡にとってグランドスラムで唯一勝利がないこの大会。初対戦の元世界8位のベテランに第1ゲームいきなりブレークを許し、2ゲームを連取された。第3ゲームをラブゲームでキープし、その後は粘り強くキープ合戦に持ち込むも、最初のブレークが響き第1セットを4-6で落とした。

 第2セットは先にブレークに成功するなど2ゲーム連取しリードする展開に。第3ゲームでブレークバックを許した後は、互いにキープを譲らず。タイブレークまでもつれたが、バックハンドを効果的に使い攻め込む相手を寄せ付けず、ポイント7-2でタイブレークを制した。

 第3セットは競り合う展開も粘り切れず、第5ゲームから4ゲーム連取されあっさりと奪われた。ティプサレビッチのMTO(メディカルタイムアウト)を挟んで迎えた運命の第4ゲームは、第5ゲームで先にブレーク成功。だが、第7ゲームから3連取を許した。ゲームカウント5-5に並び、第11ゲームを3度目のブレークポイントをしっかり決めてブレーク。第12ゲームをキープし7-5でフルセットに持ち込んだ。

 相手サービスゲームから始まる第5セットは第5ゲームでブレークポイントに持ち込みながらも決め切れず、第6ゲームでブレークを許してしまう。ブレークを奪えず5-2とリードを許し、第18ゲームをキープできず、6-2でゲームセット。相手の力強い打球に食らいついていったが、後半はサーブの精度も落ち、悔しい敗戦となった。

 西岡は昨年の大会初戦でいきなり強敵チリッチと対戦し、ストレート負けを喫していた。今年5月の全仏オープン後は手首の状態に不安を感じ、前哨戦には出場せず芝への調整が十分なされていなかった。ケガの影響で現在世界288位ながら元トップ10の実力を持つ相手の緩急あるリターンに対応しきれず、またも初戦の壁を突破することはできなかった。

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2019年7月1日のニュース