渋野に全英切符、粘って4位 賞金3位浮上で滑り込んだ

[ 2019年7月1日 05:30 ]

女子ゴルフツアー アース・モンダミン・カップ 最終日 ( 2019年6月30日    千葉県 カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72 )

アース・モンダミン・カップ最終日 9番、ピカチュウのヘッドカバーを手に笑顔を見せる渋野(撮影・西尾 大助)
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 6位から出た黄金世代の渋野日向子(20=RSK山陽放送)が2バーディー、2ボギーの72と踏ん張り4位に入った。賞金1200万円を獲得し、賞金ランクは8位から3位に浮上。ランク上位5人(有資格者を除く)に与えられるAIG全英女子オープンへの出場権を獲得した。72で回った申ジエ(31=韓国)が、通算15アンダーで日本ツアー通算24勝目を挙げた。

 4位で終えた渋野は思わず報道陣に逆質問した。「出られるんですか?」。初めて目標としていた全英切符獲得を知ると、右拳を握り「よっしゃ!」と白い歯をこぼした。

 「全英に出たいという思いしかなかった。スコアは伸ばせなかったけど、オーバーは打たなかったので少しは成長できたのかな」

 今大会前は賞金ランク8位。同ランク上位5人に与えられるAIG全英女子オープン出場権獲得には、今大会で7位以上に入ることが最低条件だった。最大瞬間風速20・7メートルの強風が吹き荒れる中、6位からスタート。1オーバーで迎えた15番で7メートルをねじ込んで、賞金1200万円を手にした。

 これで賞金ランクは一気に3位に浮上。初の海外メジャー出場権をゲットした。「海外志向はない」と言い切り、海外経験は合宿に出向いたタイのみ。「イギリスってどれくらいかかるんですか?13時間も座りっぱなし!?腰が…」と話していた20歳は「今回稼いだので、ファーストクラスで行きます!」と豪快に笑った。

 QTランク40位からメジャー大会で初優勝を飾った黄金世代の新星。海外メジャーに向けて「世界を勉強してきます」と目を輝かせた。

 ◆渋野 日向子(しぶの・ひなこ)1998年(平10)11月15日生まれ、岡山市出身の20歳。8歳からゴルフを始め、作陽高1年時に中国女子アマ優勝。2度目の挑戦となった昨年のプロテストで合格。今年5月のメジャー大会、ワールドレディース・サロンパス・カップを大会最年少で制し、ツアー初優勝を飾った。趣味はソフトボールで現在も地元に帰ると練習に参加する。今後の抱負は女子力を磨くこと。1メートル65、62キロ。

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2019年7月1日のニュース