男子110障害 日本記録決着に僅差で敗れた泉谷「次は負けない」

[ 2019年7月1日 05:50 ]

陸上日本選手権最終日   男子110メートル障害 ( 2019年6月30日    福岡・博多の森陸上競技場 )

<日本陸上競技選手権大会>男子110メートルハードル決勝、2位に終わった泉谷駿介(撮影・岡田 丈靖)
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 またヒーローになり損ねた。

 男子110メートル障害決勝で、泉谷駿介(19=順天堂大)が13秒36の日本タイ記録をマークした。しかし、1000分の2秒差で高山峻野(24=ゼンリン)に優勝の座を譲った(記録は同じ13秒36)。今大会での世界選手権代表内定を逃した。

 5月のセイコー・ゴールデングランプリ大阪では、日本記録を0秒10も上回る13秒26で優勝した。しかし、追い風2・9メートルが吹き、参考記録に。風に泣かされ、日本新を逃した。

 今回もあと一歩で、不運を感じさせるが、雨の中、高山と“日本記録決着”というハイレベルな争いを演じられたのは、実力があるからこそ。「プレッシャーがあって、足が震えたりした」という精神状態でも力を発揮した。

 神奈川・武相高校では八種競技、三段跳びをメーンとし、現在は走り幅跳びにも取り組む。万能タイプは「13秒1台ぐらいは出ると思っている。次は負けないように頑張りたい」と意気込む。2000年生まれのまだ大学2年生。日本最速ハードラーの称号を得るチャンスはまだまだある。

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2019年7月1日のニュース