サニブラ頂く!9秒台バトル いざ桐生と直接対決、28日100メートル決勝

[ 2019年6月28日 05:30 ]

陸上 日本選手権第1日 ( 2019年6月27日    福岡・博多の森陸上競技場 )

男子100メートル準決勝1組、ゴールするサニブラウン(右)(撮影・会津 智海
Photo By スポニチ

 世界選手権(9~10月、ドーハ)代表選考を兼ねて行われ、男子100メートルは日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)が準決勝で大会記録に並ぶ10秒05をマーク。全体のトップで、きょう28日の決勝(午後8時30分スタート)に進出した。サニブラウンのほか、世界選手権の参加標準記録を突破している桐生祥秀(23=日本生命)、小池祐貴(24=住友電工)も順当に駒を進めた。

 9秒97の日本新記録をマークした全米大学選手権から約1カ月。日本の有力選手が目の色を変えて挑んでくる 中、予選こそ10秒30の凡タイムだったが、準決勝では最後を流しながらも10秒05の大会タイ記録をマーク。「やることをやれば問題ない」と包囲網突破に自信満々だった。

 予選、準決勝ともにスタートで出遅れたが、そこから一気に挽回するサニブラウンの走りに会場中が固唾(かたず)をのんだ。予選からピストルとのタイミングが合わず、準決勝は修正しようと音を聞きすぎてまたも出遅れ。「みんなスタートが早い」と舌を巻いたが、中盤から後半のサニブラウンの爆発力は他の選手を圧倒した。

 日本新記録をひっさげて、20日に日本の地を約1年半ぶりに踏んだ。帰国後は日本選手権に向けて都内で調整を行う一方で、先輩や旧友とも再会。中高一貫の城西中時代から高校の先輩たちに可愛がられながら育った“お兄ちゃん子”だけに「懐かしい話をしました」とリフレッシュした。米国留学中から渇望していた日本食も堪能。帰国直後には「食べたいものがありすぎる」と話していたが、友人の父親が経営するという都内高級ホテル、雅叙園内のレストランで食事をごちそうしてもらうなど、心身ともに万全の状態で今大会に臨んだ。

 決勝は同じ9秒台ランナーの桐生と決着をつける。過去の対戦成績は1勝1敗の五分。初対戦となった16年のゴールデングランプリでは桐生が10秒27で4位、サニブラウンが10秒34で5位だった。2戦目は17年日本選手権。サニブラウンが10秒05の大会記録で優勝し、桐生は10秒26で4位に沈んだ。

 9秒台ランナーとして2人が相対するのは今回が初めて。サニブラウンが日本新記録をマークしたことで桐生も「練習をサボらなくなった。甘さがなくなった」と刺激を受けている。「陸上が人気になっていてうれしい」とサニブラウン。日本のトップを走る2人の直接対決でどんな化学変化が起こるのか。博多決戦を大いに沸かせる準備はできている。

 ○…会場の博多の森陸上競技場は昨年トラックのタータンを一新したことで走りやすい状況だという。福岡陸協関係者によると、すり鉢形の競技場のため、風が巻く傾向にあるが、風が強い場合にはホームストレート脇にあるシャッターを閉める可能性もあるという。通常は夜間になると競技場周辺の風はほぼ無風状態になる。福岡管区気象台によると男子100メートル決勝が行われるきょう28日の最高気温は29度。曇りで午後8時ごろは北西の風4メートルと予想されており、選手にとってやや向かい風になりそうだ。

続きを表示

「渋野日向子」特集記事

「NBA」特集記事

2019年6月28日のニュース