“ジャンボ軍団”西郷真央 逆転で日本女子アマ制覇!「精神的に強くなって」初の日本タイトル

[ 2019年6月28日 18:15 ]

日本女子アマチュア選手権で初の日本タイトルを獲得した西郷真央
Photo By 代表撮影

 ゴルフの日本女子アマチュア選手権は28日、愛媛県のエリエールGC松山(6536ヤード、パー72)で最終ラウンドを行った。首位に2打差の2位からスタートした“ジャンボ軍団”西郷真央(17=千葉・麗沢高3年)が5バーディー、1ボギーのこの日のベストスコア68をマークし、通算16アンダーで逆転優勝。初の日本タイトルを獲得した。和久井麻由(18=東京・代々木高3年)、後藤未有(18=北山CC)が通算14アンダーの2位。安田祐香(18=洲本GC)は通算8アンダーの6位だった。

 2017年11月に設立された「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の1期生・西郷が和久井との最終日最終組での対決を制した。

 「凄く緊張するかなって思って覚悟してたんですけど、冷静でした。最後の3ホールはいつものところにテークバックが上がらないし、リズムもおかしくなってて、今までならそれを無理に修正しようとしてたんですけど、自分でも分かっててそれを気にせずにできました。1年前までと比べると少しは強いプレーヤーになれたかなと思います」

 最終18番では1・2メートルのしびれるパーパットを沈めて初の日本タイトル奪取。「ジャンボさんには“優勝できました”って報告します。でもさらなる課題を与えられそうですね」。涙はない、笑顔の優勝シーンだった。

 2018年3月にジャンボ尾崎ゴルフアカデミーに入校。以後「ずっとゴルフのことを考えているので」と就寝前にその日のゴルフを総括するのが日課となった。試合中は「ネガティブになりがち」というマイナス思考の西郷が前夜は優勝パットを決めて涙を流す自分の姿を思い浮かべてから眠りに就いた。

 そうして迎えた最終日。5、8番のバーディーでトップに追いつき、10番からの連続バーディーで単独首位に躍り出た後、14番のボギーでいったんは1打差まで迫られたが、15番で2・5メートルのバーディーパットを沈めてすぐさま突き放した。

 「トレーニングが嫌いでサボり気味だったんですけど、今はトレーニング自体が好きになりました。ジャンボさんのところに通うようになって精神的に強くなったと思います」とジャンボアカデミーでの厳しいトレーニングが技術面だけなく心の成長も促した。

 これまでは2014年の関東中学校選手権優勝が主なタイトル。この1勝で安田、後藤らナショナルチームのメンバーでもある“ミレニアム世代”のスター候補生と肩を並べ、1次から受験するはずだった今秋のプロテストも最終からとぐっと楽になった。目標とする選手は不動裕理。上手いゴルファーではなく強いゴルファーは目指して日々研さんを積んでいる。「永久シード(ツアー通算30勝)を取るのが目標です」と夢は大きい。

 ▼2位・和久井麻由 パットが入んないとキツいですね。入らないのは緊張もあったと思います。負けちゃったけど、プロテストに向けていい準備、いい勉強になったと思います。(1番からの連続ボギーで波に乗れず)

 ▼2位・後藤未有 序盤の3番でいきなり池に入れちゃって。優勝争いを気にせず、回れたので最後の連続バーディーが取れたと思います。(昨年の日本女子オープンのローアマ。15番から意地の3連続バーディーで2位浮上)

 ▼6位・安田祐香 伸ばしきれなかったのは残念。後半3パットが2回あってパットが入らない日でした。ショットは良くなっているので楽しみです。(今後は7月のニッポンハム・レディースを挟んで海外メジャーのエビアン選手権、全英女子オープンに出場)

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