八村、背番号は「8」!ウィザーズ伝統の番号継承、初代は殿堂入り名センター・ベラミー氏

[ 2019年6月28日 05:30 ]

背番号が「8」に決まったウィザーズの八村(AP)
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 米プロバスケットボールNBAのウィザーズは26日、ドラフト1巡目指名した八村塁(21)の背番号が8に決まったと公式ツイッターで発表した。ウィザーズの8は、バスケットボール殿堂入りしているウォルト・ベラミー氏が初代に背負った伝統あるナンバー。八村はスーパースターの系譜を継ぎ、NBAのコートに立つ。

 ウィザーズの公式ツイッターに、背番号8のユニホームに袖を通す八村の画像がアップされた。「Hachi=8 in Japanese」。番号発表とともに、日本語で8を「ハチ」と読み、名字にかけていることも紹介された。ゴンザガ大でつけた「21」は、ベテランセンターのドワイト・ハワードの番号。憧れのマイケル・ジョーダン氏の代名詞「23」は空いていたが、明成高時代に背負い思い入れの強い「8」となった。

 ウィザーズの「8」は伝統あるナンバー。18~19年シーズンはフォワードのサム・デッカーがつけており、八村はクラブ史上12番目の選手となる。

 初代の8番は61年にウィザーズがシカゴ・パッカーズとして発足した際にドラフト全体トップで指名されたセンターのベラミー氏。「ビッグ・ベルズ」の異名を持ち1年目から1試合平均31・6得点、19リバウンドの活躍で新人王に輝いた。14年のキャリアでNBA通算1043試合に出場し、球宴にも4度選出。06年にバスケットボール殿堂入りしたスーパースターだ。

 スパーズ、ホークスなどで監督を務め、現在はナゲッツのアシスタントコーチを務めているボブ・ワイス氏(77)も76~77年に8番を背負った。八村は過去の名選手の系譜を継ぐことになる。

 21日に本拠地ワシントンのキャピタルワン・アリーナで行われた入団会見では指名順位にちなみ「9」のユニホームを披露し「僕の番号じゃありません。リクエストはしています」と説明。報道陣からの「8は?」の問いに「どうでしょうね」と明言を避けていた。末広がりで縁起の良い8は、横に向ければ∞(無限)となる。21歳のパワーフォワードの前には無限の可能性が広がっている。

 〇…NBAで8番をつけていたのは対抗組織のABAを含めて昨季まで254人。最も有名なのはコービー・ブライアント(元レーカーズ)で、キャリア後半は24番をつけたものの96年にデビューしてから10季は8番だった。殿堂入りはベラミーのほか、モーゼス・マローン(バックス在籍時の91、92年)ら6人。現役ではダニロ・ガリナリ(クリッパーズ)ら61人がつけたことがある。 

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