ラプターズの優勝パレードで銃撃事件 150万人が騒然 檀上にはトルドー首相

[ 2019年6月18日 10:48 ]

銃撃におびえるトロント市民(AP)
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 NBAファイナルで初優勝を飾ったラプターズの優勝パレードが17日に地元トロント市内で行われたが、パレード終盤となった午後3時45分に突然、銃声が響いて周囲は騒然となった。

 AP通信によれば、場所は優勝報告会の会場となった市庁舎前(ネイサン・フィリップス・スクエア)にほど近いアルバート・ストリート近く。チーム創設24シーズン目での初優勝で、NBA初のカナダ王者の誕生ということもあってこの日は150万人が沿道を埋め尽くしていたが、すぐに警官がかけつけて3人の容疑者の身柄を確保した。2丁の銃を押収したが4人が負傷。逃げ惑う市民も多数で、パレードの“ゴール地点”にはカナダのジャスティン・トルドー首相(47)も待機していたために当局では最悪のテロを想定した捜査と警護を行う事態に直面した。

 NBAの優勝パレードで負傷者を伴う銃撃事件が発生したのはブルズが優勝した1991年(負傷者2人、逮捕者115人)と93年(犯人を含む3人が死亡)以来。トロントで銃撃された4人は命には別条はないが、各所で泣き叫ぶ声が響き渡るなど、パレードは一時混乱状態に陥った。

 選手とともにステージに上がったトロントのジョン・トリー市長(65)は「祝福すべき日にこんなことが起こったのはとても残念。こんな場所に銃を持ち込んで発砲するなどもってのほかだ」と激怒。なおパレードのあとの優勝報告会は予定通り行われ、MVPとなったカワイ・レナード(27)が「まだ驚いているよ。ありがとうトロント。ありがとうカナダ。サポートに感謝している」とあいさつすると、大歓声が沸き起こっていた。

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