松山 痛恨「8」で終戦…6番トリプルボギーで21位

[ 2019年6月18日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー 全米オープン最終日 ( 2019年6月16日    米カリフォルニア州 ペブルビーチGL )

<全米オープン最終日>最終ラウンド、6番でグリーンを見つめる松山英樹。このホールはトリプルボギーとなる。通算2アンダーで21位
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 首位に10打差の23位から上位を目指した松山英樹(27=LEXUS)は6番パー5で8を叩くなど6バーディー、2ボギー、1トリプルボギーの70と思うようにスコアを伸ばせず、タイガー・ウッズ(43=米国)と同じ通算2アンダーの21位に終わった。首位スタートのゲーリー・ウッドランド(35=米国)が69をマークし、通算13アンダーでメジャー初優勝を飾った。

 右手にモントレー湾の絶景が広がる6番。海風、ピン位置…迷いの中、ティーイングエリアに立った松山は第1打から2球連続で断崖絶壁となったペナルティーエリアへ打ち込み、痛恨のトリプルボギー。この「8」で松山の7度目の全米オープンは終わった。

 「やることを決めてからアドレスに入ればいいのに、やっぱり構えてからも少し考えたりしてるんで…」

 決勝の2日間で参加選手中最多の13バーディーを奪いながらスコアは2つしか伸ばせず、V争いに絡むことなく終戦。前日11番のダブルボギーに続き、またもミスから試合の流れをせき止めた。「そういう意味では精神的にも全然ダメでしたし、そういうショットを打てる技術もなかったのかなと思います」と失意の2日間を振り返った。

 メジャー自己最高の2位に入った17年全米オープン終了後、松山は世界ランクでも自己最高の2位に。この時、ケプカは10位、ウッドランドは46位、ウッズは670位前後をさまよっていた。この2年間、世界3位以内を堅持しているのはD・ジョンソン一人。世界最高峰の舞台で展開される激烈な覇権争いの中、20位台にランクを落とした松山は埋没の恐怖と戦っている。

 低迷の要因であるパッティングスタイルにメスを入れ、東北福祉大の後輩、金谷らが実践するグリーン読み取り法、エイムポイントも導入した。「練習内容であったり、もっといい方法を見つけて状態を上げていかないとダメですね」。1カ月後の全英へ。もがきながら松山の挑戦は続く。

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