【丸山茂樹 メジャー基準】重圧何の!ウッドランド心技体お見事

[ 2019年6月18日 08:24 ]

米男子ゴルフツアー 全米オープン最終日 ( 2019年6月16日    米カリフォルニア州 ペブルビーチGL )

メジャー初勝利を挙げたゲーリー・ウッドランド
Photo By AP=共同

 優勝したウッドランドは、最後までプレーのリズムが変わらなかったのが素晴らしかった。メジャー初優勝のプレッシャーから途中で、これはおかしくなってきたなという感じがほとんどなく、ミスをしても最小限で抑えていた。

 元々バスケットボールの選手で、奨学金で大学に入ったというだけあって運動能力は高い。ただ以前は小技に少し難があった。それを試行錯誤しながら上達させていったことが、最近の好調な結果につながっている。メンタル面でもよく耐えた。その底流には、自分はケプカやダスティンに負けない絶対的なポテンシャルを持っているという自信があったと思う。

 一方のケプカは114年ぶりの大会3連覇に3打届かなかった。でも、あれだけの注目が集まる中で、これだけの結果を残したのだから、逆にその凄さを改めて見せつけることになったと思う。本人がどこまで3連覇にこだわっていたかは分からないが、それなりに満足しているはずだ。

 最後に松山は6番のトリプルボギーからよくカムバックしてきた。私は彼のゴルフがそれほど悪いとは思わない。ちょっとしたズレが結果を悪くしてしまうのがゴルフの難しさ。何かを変える必要は全くない。今はじっと我慢して調子を維持しながら、今回失敗した反省を次につなげてくれたらと思っている。(20年東京五輪日本代表ヘッドコーチ、プロゴルファー)

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2019年6月18日のニュース