高谷大地、初戦敗退…兄弟での東京五輪出場は厳しい状況に

[ 2019年6月15日 12:45 ]

レスリング全日本選抜選手権第3日 ( 2019年6月15日    東京・駒沢体育館 )

 男子フリースタイル65キロ級の高谷大地(24=自衛隊体育学校)は初戦の2回戦で谷山拓麿(20=拓大)に1―7で敗れ、東京五輪出場が懸かる世界選手権(9月、カザフスタン)出場は絶望的となった。前日14日に86キロ級を制した兄・高谷惣亮(30=ALSOK)と兄弟での東京五輪出場も極めて厳しい状況となった。

 高谷大は「調整はバッチリ。緊張もなかった」とした上で、「乙黒君に負けて以来、何が正解か分からなくなった。“結果より思い切りやる姿が見たい”と言ってくれた恩師やコーチに申し訳ない気持ちでいっぱい」と涙を流した。昨年末の全日本選手権決勝で世界王者の乙黒拓斗(20=山梨学院大)に完敗。今年2月の国別対抗ワールドカップでも結果を出せず、練習しながらも迷いから抜け出せなかった。

 兄は階級を変えて強さを発揮し、3大会連続五輪出場を視野に入れている。「兄貴が凄くうらやましくて、兄ちゃん、すげえと思う反面、自分自身は小さくなっている気がして。僕が期待に応えられない分も頑張ってくれという気持ち」。東京五輪出場の望みが完全に絶たれたわけではないが、「ちょっと考えたい。自分がどういう人生を送っていくか、考える時間にあてようかと思っている」と声を絞り出した。

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2019年6月15日のニュース