石川 生まれて初めての攻め方 苦手コースで「結果は出ていないけどそんなに悪くはない」

[ 2019年6月6日 19:44 ]

男子ゴルフ 日本ツアー選手権森ビル杯第1日 ( 2019年6月6日    茨城県笠間市 宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71 )

<日本ゴルフツアー選手権初日>2番、バーディーを奪いガッツポーズする石川遼(撮影・沢田 明徳)
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 腰痛から1カ月ぶりにツアーに復帰した石川遼(27=CASIO)は2バーディー、4ボギーの73とスコアを落とし、初日62位と厳しいスタートとなった。

 「後半ずるずる4ボギーして…。やっぱりコースも難しいですし、難しいからこそ1日の試合運びの難しさを思いますね。このコースでなければこれほど1日の流れが目まぐるしく変わるようなことはないのかなと思います」

 2番パー5で4メートルを沈めてバーディーを先行させた。6番パー5では第1打をティーアップせずに1Wで打つ「直(じか)ドラ」を披露。低い球筋のフェードでフェアウェーを狙った。

 「自分の持ち球はドロー。(右の)林の上を越そうとして、ドローがかかってキャリーで280ヤードとか出ると、奥のOBに行ってしまう。実際に行ったことはないけど(それを)考えてしまう。直ドラだと球が低いので、左に突き抜けた時にラフで止まってくれますから」
 その戦略が奏功し、このホールでもバーディーを決めて2アンダーと伸ばした。

 大会会場の宍戸は過去6度出場して4度予選落ちしている苦手コース。その相性の悪さを克服するために攻略法も練ってきた。それが1Wの使用を抑え、2Iを多用することだった。大勢のギャラリーが見守るスタートの1番パー4も星野陸、大槻の同伴競技者2人が1Wを持つところを2Iで打った。

 15番パー5でも2Iを使った。「このコースはティーショットが非常に打ちにくいと感じていた。(以前は)無理やりドライバーで打っていたんですけど、それを今回はやめた感じ。15番も2Iで打ってセカンドが6Iで、最後がPWだった。そういう攻め方をしたのは生まれて初めて」。1カ月の休養期間を経て新境地を開拓した。

 しかし、後半の12番で3パットのボギーを叩いてから流れが変わる。17番ではアプローチをミスしてボギー。18番でもグリーン手前からのバンカーショットをグリーンに乗せきれず連続ボギーとしてしまった。

 「毎年、このコースには課題をもらっています。難しい条件でしたけど、まだまだ諦める位置ではない」

 ツアー開幕前に腰を痛め、4月の開幕戦・東建ホームメイトカップ、そして中日クラウンズの2日目のスタート前に棄権と2戦連続で完走できなかった。

 「前回の中日クラウンズの(初日の)8番ホールで(腰を)痛めましたけど、今日8番ホールでティーショットを打って、セカンドを打ってから(そのホールが)パーだったので、前回よりは良くなったのかなと。そこから痛みも全然ないですし、少しホッとする部分があります」

 初日は予選カットラインの60位より下の62位と出遅れた。だが、「結果は出てないですけど、そんなに悪くないと思います。まだチャンスはあると思いますので、自分なりに(コースを)攻略して何とかアンダーで回れるように頑張りたいですね」と巻き返しを誓っていた。

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