NFLの伝説のQBスター氏が死去 85歳 スーパーボウルの初代王者

[ 2019年5月27日 12:46 ]

85歳で死去したバート・スター氏(AP)
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 NFLのパッカーズで1950年代から60年代にかけて活躍したQB、バート・スター氏が26日にアラバマ州バーミングハムで死去。85歳だった。

 同氏はアラバマ大から1956年のドラフト17巡目(全体200番目)という遅い指名でパッカーズに指名されてNFL入り。ビンス・ロンバルディ監督が就任した1959年から頭角を現し、NFL選手権では5度優勝を飾った。1967年と1968年のスーパーボウル(第1回&第2回)でも優勝して2度ともMVP。背番号15はチームの永久欠番となり、リーグを代表する名QBとしての座を不動のものにした。

 同氏の存在の大きさを象徴するのが「アイス・ボウル」と呼ばれている1967年12月31日に地元グリーンベイ(ウィスコンシン州)で行われたNFL選手権。試合開始時の気温はNFL史上最低記録として今もなお残っている氷点下26度(体感温度は氷点下45度)で、その中でカウボーイズと対戦したバートは奮闘。14―17で迎えた第4Qの残り16秒、1ヤードを自らのランで突破して相手のエンドゾーンに飛び込み、劇的な逆転勝ちを収めた。このときの気温は氷点下28度。審判が金属製の笛を吹けなくなったほどの低温下で、バート氏が大活躍した歴史的な一戦となった。

 現役引退後の1977年には殿堂入りを果たし、1975年から9シーズンは監督として陣頭指揮。しかし2014年に心臓発作で倒れ、ここ数年は体調がすぐれなかった。

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