日向子 ツアー初V&メジャー制覇王手、笑顔パワーで首位

[ 2019年5月12日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ワールドレディース・サロンパス・カップ第3日 ( 2019年5月11日    茨城県 茨城GC東C=6560ヤード、パー72 )

サロンパス・カップ第3日 16番、第3打を放ち打球を見つめる渋野(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 首位と1打差の2位から出た渋野日向子(ひなこ、20=RSK山陽放送)がボギーなしの6バーディー、66をマークし、通算11アンダーでペ・ソンウ(25=韓国)と並び首位に立った。この日も平均パット数1位の実力を発揮し、ロングパットをことごとく決めた。遅れてきた黄金世代の成長株が、16年日本女子オープンの畑岡奈紗以来となるツアー初優勝でのメジャー制覇(外国人選手除く)を目指す。

 ナイスショットでも、ミスをしても常に渋野は「笑顔」。ティーグラウンドやコース上でも同組の吉田、ペ・ソンウと談笑を繰り返す。初めてコンビを組んだ柳田キャディーが積極的に話を切り出すアシストもあって、「渋野ワールド」は最高の盛り上がりを見せた。「集中したい人だったら申し訳なかった。でも、めちゃめちゃ楽しめました」

 インスタートだった初日の8番から38ホール連続でボギーなし。6番の8メートル、12番の7メートルを沈めるなど神がかったようにバーディーを決めた。「自分でもびっくりするくらい長いのが入った」。先週までの平均パット数は1・7612でランク1位。かつてのパット嫌いは名手・鈴木愛を参考にして、下半身を固定し、脇を締めたストロークを取り入れ最大の武器を手にした。

 常にピンを目指す攻めのゴルフが身上だが、後半はさすがに「安全策」を意識した。それが逆にショットの乱れを招き、何度もピンチが訪れた。最終18番パー5。第1打をバンカーに入れ、2打目以降もミスを連発。4打目もピンまで5メートルのカラーにしか寄せられなかった。外せば首位から陥落する大事な一打をパターで決め「歓声が凄かった。テンション上がりますよ」と興奮気味に振り返った。

 ジュニア時代は中国大会での優勝のみ。黄金世代の同期が脚光を浴びる中で地道に力をつけ、今季一気に開花。外国人選手が5連勝中のメジャーで初Vに王手をかけた。「狙っていつも空回りするので、自分のゴルフができたらいい。楽しく回りたい」。人生最高の緊張を克服する「切り札」は、とびっきりのスマイルと自覚している。

 【渋野 日向子(しぶの・ひなこ)】
 ☆生年月日 1998年(平10)11月15日生まれ、岡山市出身の20歳。
 ☆サイズ  1メートル65、62キロ。
 ☆幼稚園の時の憧れ 仮面ライダーとアリエルになること。
 ☆スポーツ歴 8歳からゴルフとソフトボールを始める。ソフトボール投げでは小学6年時に58メートルを投げて県2位。中学では軟式野球部にも所属。ゴルフでは作陽高1年時に中国女子アマで優勝した。
 ☆プロ入り 2度目の挑戦となった昨年のプロテストに合格(90期生)。同年のツアー最終予選会は40位となり今季前半戦の出場権を獲得した。
 ☆同期の仲良し 大里桃子
 ☆家族 父・悟さん(51)は砲丸投げ、円盤投げで国体2位。母・伸子さん(51)もやり投げでインターハイ出場。姉と妹。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「卓球」特集記事

2019年5月12日のニュース