“ガイチJAPAN”縁の下の力持ち 伊藤アナリスト「24時間あっても足りない」

[ 2019年4月24日 10:01 ]

2020 THE PERSON キーパーソンに聞く

対戦国のデータを分析する伊藤アナリスト
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 男子日本代表のデータバレーを支えるのがチームの分析をつかさどる伊藤健士アナリスト(37)だ。試合中は助っ人アナリストとともにリアルタイムで戦況を入力しながら、伊藤アナリストが逐一ベンチにデータを送り続ける。バレーボールは無線の使用やビデオ撮影もOK。ベンチがプレーを確認するために、約5秒後にライブストリーミングも送っている。

 伊藤アナリストが代表チーム入りしたのは南部正司監督時代の14年。中垣内体制では世界を知るフィリップ・ブラン・コーチの指示もあって、以前に比べて細かなデータを取るようになった。「以前とは入力項目も変わってきました。凄く大変です。しんどさは倍くらい」。映像分析で数字では表れないスパイクの打ち方や、腕が内側に巻いているのかなど細部に及ぶ。

 18年ネーションズリーグのイタリア戦はアナリストとして手応えを感じた試合だという。身長の低いセッター前を狙われている傾向を分析し、ブロック・スイッチを提言。セッターと福沢を入れ替えたことで相手の狙いを封じた。「最後はそのスイッチでイタリアに勝てた。事前準備というよりは試合中で対応できた例ですね」と笑みを浮かべる。

 20年東京五輪は開催国として出場が決まっている分、他国の情勢を今から収集できるというアドバンテージがある。それを生かすため、寸暇を惜しんでデータ分析に注力する。「24時間あっても足りないです。あの国のこの選手と言われたら“調べてあります”という準備をしていかないといけない」。W杯、20年へ、アナリストの頭脳もフル回転している。

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