小出義雄氏が死去 80歳 高橋尚子さん、有森裕子さんらを育成

[ 2019年4月24日 12:29 ]

小出義雄氏
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 2000年シドニー五輪陸上女子マラソンで金メダルに輝いた高橋尚子さん(46)らを育て、名伯楽として知られる佐倉アスリート倶楽部(AC)の小出義雄氏が24日、午前8時5分、肺炎のため千葉県内の病院で死去した。80歳だった。葬儀・告別式は29日午前9時から千葉県佐倉市大蛇町790の4のさくら斎場で。喪主は妻啓子(けいこ)さん。

 小出氏は今年3月で指導者を勇退。近年は入退院を繰り返して現場に出る回数も減っていた。過去には心臓の手術を受けたこともあり、調子が良い日と悪い日の差があり、現場に立つことは厳しい状況。3月下旬に心臓の具合が悪化して倒れ、入院していた。

 小出氏は明るく豪快な性格と素質を見抜いて褒めて伸ばす指導力で知られ、多くの名選手を育てた。教員を23年間務めた後、1988年に実業団のリクルートの監督に就任。マラソンで92年バルセロナ五輪銀、96年アトランタ五輪銅メダルを獲得した有森裕子さん(52)らを育成した。積水化学に移籍した97年は世界選手権で鈴木博美さん(50)を金メダルに導いた。

 ◆小出 義雄(こいで・よしお)1939年(昭14)4月15日生まれ、千葉県佐倉市出身。順大では3年連続で箱根駅伝に出場。卒業後は千葉で指導者の道に進み、長生高、佐倉高、市船橋高で監督を務めた。86年には市立船橋高で全国高校駅伝優勝。リクルート・ランニングクラブ、積水化学女子陸上部の監督を歴任し、01年に佐倉アスリート倶楽部を設立。豊田自動織機、ユニバーサルエンターテインメントなどを指導していた。

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2019年4月24日のニュース