すず夏、ホントに米ツアー1年目!? 首位と4打差7位発進に「上出来」

[ 2019年4月19日 05:30 ]

米女子ツアーロッテ選手権 第1日 ( 2019年4月17日    ハワイ州 コオリナGC=6422ヤード、パー72 )

12番でバーディーパットを決め、笑顔を見せる山口すず夏
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 今季から米ツアーに参戦した18歳の山口すず夏(環境ステーション)が6バーディー、1ボギーの67をマークし、野村敏京(26=Q CELLS)とともに首位と4打差の7位と好発進を決めた。日本ツアーから参戦した勝みなみ(20=明治安田生命)は70で38位。畑岡奈紗(20=森ビル)は72で81位と出遅れた。ネリー・コルダ(20=米国)が63で首位に立った。

 海からほど近いハワイのコオリナGC。日が照ったかと思えば、すぐに雨、風へとコロコロと表情を変える気まぐれな天候にも動じることなく、米ツアー参戦1年目の山口が初となる1桁発進を決めた。

 「上出来。耐えながらバーディーをたくさん取れてよかったです」

 不安定な天候の中、ティーショットは出だしの1番以外「真っすぐ行かなかった」。フェアウエーを捉えたのは14ホール中4ホールだけ。それでも、パー3で4バーディーを奪うなどアイアンとパットでスコアをつくった。

 4番はカラーからの8メートルを、5番では5メートルを沈めてスコアを伸ばす。8番パー3ではティーショットを手前4メートルに乗せ、10番パー4では第2打を3メートルにつけてバーディーを奪った。このコースは過去3度回ったことがあり、最高スコアはイーブンパー。それだけに、5アンダー67をマークして「できることを頑張っている感じ」と胸を張った。

 昨年末に米ツアーの予選会を通過し、今年1月にプロ転向を発表したばかりの18歳。出場できる試合が限られており、今大会が2月以来の4戦目となる。3月末には起亜クラシックを観戦し、先輩の畑岡をロープ外から応援。3勝目を挙げた瞬間に立ち会い「自分もこういうところで戦いたいと思った」と刺激を受けた。

 これまでの最高成績は22位。米ツアーでの出場機会を増やすためにも、上位進出が必要となる。山口は「凄く大事な試合。少しでも上に行かないと」とさらなる上位を見据えていた。 


 ◆山口 すず夏(やまぐち・すずか) 2000年(平12)8月2日生まれ、神奈川県相模原市出身の18歳。7歳からゴルフを始め、中嶋常幸主催のトミーアカデミーで腕を磨く。17年の全国高校選手権春季大会で優勝。15年の全米女子オープン予選会を突破し、日本人最年少の14歳で本戦出場。東京・共立女二高在籍中の今年1月にプロ転向を宣言し、宮里藍、畑岡奈紗に次ぐ史上3人目の女子高生プロに。3月に卒業した。憧れの選手はタイガー・ウッズ。1メートル60、55キロ。

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