羽生結弦が調整、豊富な経験生かし史上最大逆転劇の主役演じる

[ 2019年3月23日 11:42 ]

フィギュアスケート世界選手権最終日 ( 2019年3月23日    さいたまスーパーアリーナ )

<世界フィギュア・男子フリー>リンクに入り氷に手を置く羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 午後5時半に始まる男子フリーに向け、21日のショートプログラム(SP)で94・87点で3位発進した羽生結弦(ANA)が、午前11時から本番リンクで調整した。フリー「Origin」を流しての滑走では冒頭の4回転ループでバランスを崩して手をついたが、4回転サルコーや4回転トーループからのトリプルアクセルなどを決めた。

 SPでは107・40点で首位のネーサン・チェン(米国)に12・53点差をつけられた。世界選手権で男女通じて最大の逆転劇は、16年大会の男子。SP首位の羽生がハビエル・フェルナンデス(スペイン)に12・04点差をつけながら、フリーで逆転を許した。一方で羽生も、17年にSPでの10・66点差をはねかえして戴冠した。

 SP後の取材エリア。始めは我慢していた「悔しい」というフレーズを、途中からは連発した。そして、誓った。「この悔しさを、フリーに向けてうまく使う」と。栄光に彩られたキャリアの中、これまで何度も身を焦がすような思いを味わってきた。すぐに頭をよぎったのは14年の記憶だ。2月のソチ五輪、金メダルを獲得したが、フリーではミスがあった。「一番、悔しかった思いとしてソチがある」。

 3月、同じさいたまスーパーアリーナで優勝した世界選手権もSPは3位だった。「埼玉でSPをミスって悔しいのは2回目。しっかりこの力を使いたい」。今大会のSPも深く刻まれ、そしてたぎった。歴史を塗り替えなければ、世界の頂には届かない。だが、羽生は諦めない。「いろいろな経験値があるので、いろいろ使っていきたい。消化不良って自分にすごくいいこと。(フリーでは)消化できるように、考えてやりたい」。登場はチェンの1つ前、午後9時2分。自らを信じ、全てを出し尽くした先に、黄金の輝きは待つ。

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