羽生結弦、銀メダルに「練習しかない」全6種類の4回転挑戦も

[ 2019年3月23日 23:00 ]

フィギュアスケート世界選手権最終日 ( 2019年3月23日    さいたまスーパーアリーナ )

<世界フィギュア男子フリー>「ありがとうございました」と場内に叫ぶ羽生(撮影・長久保 豊)
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 五輪連覇で国民栄誉賞スケーターの羽生結弦(ANA)は、2年ぶり3度目の金メダルに届かなかった。フリーで4回転ループを決めるなど206・10点を叩き出し、合計で初めて300点を超える300・97点をマーク。演技直後、充実の表情で「ただいま」と声を張り上げた。

 今大会は右足首を負傷した昨年11月のロシア杯以来の実戦、言葉に込めたのはリンクへの帰還、そして世界の頂に2年ぶりに届いた実感だったか。だが、次に滑ったネーサン・チェン(米国)が、ほぼ完璧な演技で合計323・42点のスーパースコア。取材エリアで「ハイレベルな戦いだったが」と言われると、下を向き「すいません、僕がハイレベルじゃなかった」と力なく笑った。

 21日のSPでは4回転サルコーに失敗し、チェンと12・53点差の3位発進。この日はSPと本番リンクの感触が違い、「氷が締まっていた。ありがとう!大好きだ!と思ってやっていた」と言う。4回転サルコーこそ回転不足となったが、4回転ループだけでなく、4回転トーループからのトリプルアクセルも加点付きで成功。フリーの自己ベストを15・67点をマークしてなお、チェンに及ばなかった。

 SP後には「もっと王者らしくいないとダメ」と話していたが、この日の会見では「結果としてチャンピオンじゃないので、そういう風に言えないかな」と話した。世界の頂に再び立つため、「練習しかない。本当に、ただの練習じゃなく、いろんなことに着手していかないといけない」と闘志を宿した視線で前を見据える。

 今季はループ、サルコー、トーループと3種類の4回転を跳び、昨季は4回転ルッツも成功。1月の表彰では来季に向けて既に4回転半の挑戦を明言しており、「得点源になるジャンプを増やさないと。アクセルをやるならフリップもやんないといけないでしょ」と笑う。2季連続で右足首を痛めており、自らの体と対話を重ねながら進化の道を探る。

 世界最高得点のチェンと、22・45点差。強大なライバルの存在が、ハートに火を付ける。「いろんなことが必要。とにかく、強くなりたい」。今ある武器をさらに磨き、新たな武器を手に入れた時、羽生は世界の頂に帰ってくる。

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