橋本、青学大出身者初の“MGC出場権”獲得 日本人2位で総合5位

[ 2019年2月4日 05:30 ]

第68回別府大分毎日マラソン ( 2019年2月3日    大分市高崎山・うみたまご前スタート 大分市営陸上競技場ゴール )

ゴールし、抱き合う5位の橋本(奥)と6位の岩田
Photo By 共同

 2時間9分29秒で日本人2位の総合5位に入った橋本崚(25=GMOアスリーツ)が青学大出身者として初めてMGC出場権を獲得した。二岡康平(24=中電工)が日本人トップの4位となる2時間9分15秒、6位の岩田勇治(31=MHPS)も2時間9分30秒でそれぞれMGC出場権を獲得。ヒシャム・ラクーアヒ(29=モロッコ)が2時間8分35秒で初優勝した。

 一度も箱根駅伝の出走経験がない雑草・橋本が、スターぞろいの青学大OBの中でMGC一番乗りを果たした。「(今大会が)MGCラストチャンスと思っていた。気づいたらこの結果でした」と相好を崩した。

 大学時代は箱根5区山上りの有力候補になりながら故障に泣き、最終的には同期の“3代目山の神”神野大地(25=セルソース)の控え。目立った存在ではなかったが、16年防府読売でマラソン初優勝するなど、社会人になってからロードの強さに磨きをかけた。「僕は青学大を代表する選手じゃないのでOBで初というのは意識していないが、うれしいといえばうれしいですね」と大学時代の鬱憤(うっぷん)を結果で晴らした。

 残り5キロで腕時計を確認すると、中継の解説者を務めた原晋監督が「時計なんか見るなよ」とハッパを掛ける場面もあった。「よほど熱かったんですね。あまり怒られたことないので、怒られてうれしいです」。地元大分で恩師にも成長した姿を届けた。

 ◆橋本 崚(はしもと・りょう)1993年(平5)9月26日生まれ、大分県出身の25歳。由布市立狭間中から陸上を始め、大分西時代にインターハイ5000メートルに出場。青学大では全日本大学駅伝に13、15年の2度出場。15年大会は7区で区間3位の成績を収めた。趣味はサッカー観戦。1メートル70、54キロ。

 ▼瀬古利彦日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダー まだMGC出場権を獲得しただけなので、大迫らと比べるともう一つ力を付けてほしい。2時間11分を切った選手が6人いたことは評価できる。

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2019年2月4日のニュース