記録で見るスーパーボウル 前代未聞のロースコア ラムズは屈辱的なTDなし

[ 2019年2月4日 15:58 ]

ペイトリオッツのバンノイにサックされるラムズのゴフ(AP)
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 アトランタで開催された第53回NFLスーパーボウルでは様々な記録が誕生した。

 予想外のロースコアとなった試合だが、第3Qまで両軍ともにTDがなかったのは史上初めての珍事。ラムズは今季平均で32・9点(リーグ2位)、ペイトリオッツは27・3点(同4位)だったが、終わってみれば両軍の合計得点は「16」しかなく、これは1973年のドルフィンズ対レッドスキンズ戦の「21(14―7)」を下回る史上最少記録となった。

 ラムズはついにTDをひとつも奪えずに敗退。これは1972年にカウボーイズに3―24で敗れたドルフィンズに次いで史上2チーム目となる「0TD」だった。前半の無得点も2014年のブロンコス(シーホークスに●8―43)以来、2度目の出来事。QBジャレッド・ゴフ(24)とRBトッド・ガーリー(24)らを軸とするラムズの総合オフェンスは今季リーグ2位だったが、総合ディフェンスでリーグ21位だったペイトリオッツの守備陣に軍配が上がった。

 ペイトリオッツは昨年の第52回大会でイーグルスに33―41で敗れており、前年の敗者が勝者となったのは1973年のドルフィンズ(72年に●3―24)以来。QBトム・ブレイディーの41歳6カ月でのスーパーボウル制覇(自身6回目)は、2016年のペイトン・マニング(ブロンコス=39歳11カ月)を上回るQBの最年長記録となった。ただし13点はプレーオフ先発通算40試合目での最少得点。スーパーボウルでTDパスを記録しなかったのは初めてで、勝者にはなったが「苦闘」のあとがうかがえる数字も残した。

 WRとして史上7人目のMVPに選出されたジュリアン・エデルマン(32)は10回のレシーブで141ヤードを稼いだがTDはなし。TD「0」で“ヒーロー”となったのは、同じくペイトリオッツのWRだったディオン・ブランチ(2002年)以来、史上4人目となった。

 スーパーボウルの最多優勝記録は前年まではスティーラーズ(出場8回)の6回だったが、ペイトリオッツ(出場11回)はラムズを下して同じく6回目の優勝。3位は5回のカウボーイズ(出場8回)だが、1996年を最後に優勝からは遠ざかっている。

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