本橋麻里、著書発売で“カー娘”メンバーのサプライズに「メダルを獲った次くらいに衝撃」

[ 2019年1月23日 12:50 ]

著書「0から1をつくる 地方で見つけた、世界での勝ち方」発売記念記者会見に出席した本橋麻里(撮影・風間 直人)
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 カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」(LS北見)代表理事の本橋麻里(32)が23日、都内で行われた著書「0から1をつくる 地方で見つけた、世界での勝ち方」(講談社刊)の発売記念記者会見を行った。

 同書は、北海道の地方都市から、日本史上初の銅メダルを獲得したカーリング女子のチームを作り上げていった本橋による実践的ビジネス論を収録。「私が本を出すこと自体、信じられなかったのと、意外にチームのみんなが喜んでくれたのが嬉しかったです」と笑顔を見せた本橋。「私は3700人しかいない街で育って、それが当たり前の生活でしたが、カーリングを通して故郷を一度出て、世界で経験させていただいた中で、自分のバックボーンがある故郷でカーリングをまたしたいと思って戻った経緯や、なぜロコ・ソラーレができたのかというのをこの本に書かせていただいています。“故郷から世界へ”というスローガンを叶えることができる場所だなということで、故郷をメインに話のストーリーが沿っています」と紹介した。

 巻末にはロコ・ソラーレのチームメートである吉田夕梨花選手(25)、鈴木夕湖選手(27)、吉田知那美選手(27)、藤澤五月選手(27)、そして夫の謙次さんからのメッセージが掲載されている。本橋は完成した本が家に送られてきた時点で知ったそうで「オリンピックでメダルを獲った次くらいに衝撃でした」と吐露。「私もこの本を出すのに不安があって、せっかくチームでやってきたのに私だけの本になるのが嫌で、結構ギリギリまで悩んでいたんですけど、みんなのメッセージがここに書いてくれたことによって、チームでの1つの本になったのかなと思う。最後に温かいサプライズがあって、より愛着が湧きました。ありがとうございました」と感謝した。

 自身の今後の目標を尋ねられると「(ロコ・ソラーレを)法人にしたので、1番は選手の環境をよくすること」ときっぱり。「選手自身に選手として希望を持ってもらいたいですし、カーリング界から退くときや、別の世界にステップアップするときに自信を持ってカーリング選手でしたと言ってもらえるような環境を作りたいですし、なるべく長くカーリングを続けられるような状態にしたいなというのが1番の目標です」と語った。

 自身は選手としては休養中だが、選手復帰については「法人を立てたばかりなので、そこの土台作りをしっかりとして、今は育成もやっているので週4くらいで氷には乗っているんですけど、実際に公式戦となると、今シーズンは考えてないです」と打ち明けた。

 また、「育児がカーリングに役立ったことが多い」という本橋。3歳になる息子について「吉田夕梨花のシンプルなショットに息子が拍手をする。カーリングはわかってきてるみたいで、テレビでみんなの試合を見ますし、実際に週3くらいで子どもをリンクに連れて行っています」と明かした。「息子が知っているスポーツはカーリングだけという狭い環境なので、そこも広げてあげながら、私が楽しいと思うカーリングもちょっとずつ伝えていきながらと思いますが、自分の中では葛藤があります(笑)」と語った。

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