【玉ノ井親方 視点】攻め急いだ稀勢 左一本でいくと危ない

[ 2018年11月13日 09:27 ]

大相撲九州場所2日目 ( 2018年11月12日    福岡国際センター )

大相撲九州場所2日目 妙義龍(左)に寄り倒しで敗れる稀勢の里(撮影・岡田 丈靖)
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 稀勢の里は初日より相撲が雑だった。腰が高かったし、左をうまく使い切れていなかった。前日の貴景勝戦はまだ自分から攻めていたけど、この日はもろ差しを許して中に入られ、前に出られた。一番悪い流れの相撲。それでも、初日に勝っていれば展開もまた違っていたかもしれない。気持ちに余裕がないから、攻め急いだ感じになった。相手に右をうまくあてがわれ、左を差せず腰高の悪い癖も出てしまった。

 3日目の北勝富士も注意が必要。この日は高安に敗れたけど、大関の左差しを右でおっつけながら前に出ている。横綱は左ばかりにこだわらず、足も使って右も使うようにしないといけない。突っ張ってからサッと左を差すとか、体全体で攻める気持ちでいかないと駄目。この日のように左一本でいってしまうと危ない。(元大関・栃東)

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2018年11月13日のニュース