野球が9年ぶり栄冠、個人戦の丹と2冠 ソフトTの3連覇阻止

[ 2018年11月13日 05:30 ]

スポニチ主催第61回オールスポーツマンゴルフ ( 2018年11月12日    埼玉県 久邇CC=東コース3221ヤード、女性2911ヤード、西コース3228ヤード、女性2905ヤード、北コース3256ヤード、女性2857ヤード、パー72 )

第61回オールスポーツマンゴルフ大会 団体の部で優勝した野球の(左から)長谷川、萩野、田中、丹、神長は笑顔でガッツポーズ(撮影・郡司 修)
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 61回目を迎えた伝統の大会が行われ、33団体(団体戦は27団体)142人が参加し、新ペリア方式による熱戦を繰り広げた。団体戦は野球が9年ぶり2度目の優勝。個人戦も野球の丹利男(62)がグロス82、ネット70・0で9年前と同じく2冠を達成し、水野健次郎杯を獲得した。65歳以上の選手が対象の高石真五郎杯はスポーツマンクラブの一色譲(78)がグロス93、ネット70・2で獲得した。

 結果発表の瞬間、立ち上がった5人が固く手を握り合った。ソフトテニスの3連覇阻止を目標に掲げて完遂。輝くトロフィーに久々に野球の名を刻んだ。

 丹は9年前と同じように2冠に輝き、再び優勝の立役者となった。電電関東(のちのNTT関東、現NTT東日本)で活躍したスター選手で、中日の小笠原道大2軍監督の恩師でもある。「9年前に比べて飛距離も落ちたし、ハンデ重視のゴルフに変わった」と苦笑いしつつも2バーディーを奪取するなど要所を締めた。

 丹に加えて萩野友康(68)も個人4位の活躍を見せた。前回優勝時はチーム5番目のスコアで合計点から省かれた。「ハンデがうまくはまった」とネット71・2で大きく貢献。71〜72年の慶大リーグ3連覇時のエース。29日に神宮で観戦した試合で母校は敗れ、46年ぶりの3連覇は見られなかったが、その悔しさを自らのクラブで少しだけ晴らした。

 チーム内でベストグロスをマークしたのは、日本通運で監督を務めて牧田和久投手らを輩出した神長英一(58)。出だしで15メートルのロングパットを沈めてバーディー発進すると75でまとめた。個人23位だったが、「粘り強いゴルフができた」と納得の表情。それぞれに全力を尽くしての栄冠に、丹は「来年もまた優勝したい」と力強く宣言した。

 ▽オールスポーツマンゴルフ 日本の主要スポーツ団体の代表が一堂に会し、スポーツ界全体の発展を目指すために創設された大会。第1回は1958年(昭33)に大箱根CCで開催され、13団体、22チームの81人が参加した。

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2018年11月13日のニュース