渡辺雄太がNBAで2度目のベンチ入り 出場機会はなし グリズリーズはホームでジャズに苦杯

[ 2018年11月13日 12:43 ]

インサイドに切れ込むグリズリーズのコンリー(AP)
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 NBAグリズリーズとマイナーのGリーグ・ハッスルとの「2―WAY契約」を締結している渡辺雄太(24)が12日、地元メンフィス(テネシー州)で行われたジャズ戦にベンチ入り。10月27日のジャズ戦以来、NBAでは2度目のアクティブ・ロースター(ベンチ枠13人)入りを果たしたが出場機会は最後までなかった。

 試合は88―96(前半43―40)で敗れ、3連勝を逃したグリズリーズは7勝5敗。ホームでは今季6戦目で初黒星を喫した。

 一方、ジャズは3連勝を飾って7勝6敗。センターのルディー・ゴベア(26)が15得点と16リバウンド、ジョー・イングルス(31)が19得点をマークしてチームを勝利に導いた。

 グリズリーズは年俸3052万ドル(約35億円)のガード、マイク・コンリー(31)が24得点、2412万ドル(約27億円)のセンター、マーク・ガソル(33)が14得点を稼いだものの、チームの3点シュートは23本放って成功4本と低調。チームの得点が90点に届かなかったのはこれが今季3回目となった。

 渡辺はNBAデビューを果たした10月27日のサンズ戦では5分出場してフリースローによる2得点を記録。しかしグリズリーズのJ・B・ビッカースタッフ監督(39)が最後まで主力8人だけによるローテ―ションで試合を進めたために、渡辺にとってNBA2度目の「出番」はおあずけとなった。

 Gリーグでの4試合を消化した時点で渡辺の個人成績は平均31・5分の出場で11・8得点、7・5リバウンド、3・0アシスト。フィールドゴール(FG)成功率は43・9%、3点シュートの成功率は22・2%となっている。

 グリズリーズはアゴを骨折している先発フォワードのジャマイカル・グリーン(28)の復帰まであと1〜2週間が必要で、控えフォワードのチャンドラー・パーソンズ(30)とオムリ・キャシピ(30)はともに膝を痛めて離脱中。シューティングガードのディロン・ブルックス(22)も膝のじん帯を痛めて全治まで6〜8週間と診断されており、シーズンの序盤ながら故障者が多くなってきた。パーソンズはこの日ベンチ入りはしたものの、膝の故障が度重なってここ2シーズンでは計94試合を欠場しており、本格復帰の時期の見極めは慎重にならざるをえないとあって、フォワードの要員が不足している。

 「2―WAY契約」では移動を含めて45日間のNBA帯同が許されているが、渡辺はこの日で3日目を消化。グリズリーズは15日に敵地ミルウォーキー(ウィスコンシン州)で好調バックス(10勝3敗)と対戦するが、球団側がどのような判断をするのかが注目されるところだ。バックスはヤニス・アデトクンボ(23=2メートル11)を含めてフロントコート陣のサイズが大きく、グリズリーズにとって2メートル6で守備的能力の高い渡辺は戦力となりうる可能性が大きいだけに3度目のNBAベンチ入りへの期待も高まっている。

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