内田前監督の指示認めず 立件されない見通し 日大悪質タックル問題

[ 2018年11月13日 10:10 ]

 日本大アメリカンフットボール部の悪質な反則で関西学院大の選手が負傷した問題で、警視庁が、傷害容疑で告訴された内田正人前監督(63)と井上奨前コーチ(29)について、宮川泰介選手(20)への傷害の意図を持ったタックルの指示は認められないと判断したことが13日、捜査関係者への取材で分かった。月内にも捜査結果を東京地検立川支部に送付する方針で、指導者2人は立件されない見通し。

 宮川選手に関しては実行行為を認め、同容疑で書類送検する方針。被害者側から寛大な処分を求める嘆願書が出ており、示談が成立していることなどから、処分を慎重に判断するとみられる。

 スポーツの試合中のプレーをめぐる異例の捜査は、指導者2人から宮川選手への指示の有無が焦点となった。警視庁は宮川選手の陳述書や指導者2人の聴取内容に加え、部員や関係者の証言や試合映像の解析結果など、客観的な証拠を慎重に検討。刑事捜査では、違法行為の指示を認められる証拠はないと判断された。(共同)

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2018年11月13日のニュース