日本、世界選抜と3点差!新花園で激闘 ジョセフHC「懸命な戦い誇り」

[ 2018年10月27日 05:30 ]

ジャパンラグビーチャレンジマッチ2018   日本代表28―31世界選抜 ( 2018年10月26日    花園ラグビー場 )

ジャンプしながら突進する福岡(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 来年のW杯日本大会に向けて改修された花園ラグビー場のこけら落としとして初めてナイターで行われ、日本代表は世界選抜に28―31で敗れた。最大24点差をつけられながらも、SH田中史朗(33=パナソニック)らリザーブが投入された後半に3点差まで猛追。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、48)も手応えを得る秋初戦を終え、11月3日には世界ランキング1位のニュージーランドを東京・味の素スタジアムで迎え撃つ。

 3点差で後半ロスタイム。逆転を期して仕掛けた最後の攻撃はノックオンでついえたが、不屈の精神で追い上げた姿に、ジョセフHCは「懸命な戦いぶりを誇りに思う。後半に出た選手が流れを変えてくれた」と称えた。

 CTBノヌーら世界的ビッグネームがそろった相手は急造チームとはいえ、スキルやパワーは日本を上回った。前半だけで4トライを奪われ7―24で折り返し。反撃を期した後半開始もノーホイッスルトライを奪われ、意気消沈してもおかしくない状況だった。

 だがジョセフ体制となった過去2年よりも1週間早く合宿を開始し、周到な準備を積んできた今年のジャパンは違った。後半6分、一瞬の隙を狙ったCTBラファエレがインターセプトから90メートルを独走するトライ。息を吹き返すと、田中が入ってからは、球出しが早くなることで相手が近場に集中し、外や裏へのキックで2トライを追加。W杯2大会連続出場のベテランも「前半は球出しがうまくいってなかった。テンポを上げようと心がけた」と振り返った。

 この秋はフッカー堀江やFB松島ら春の主力だった選手がケガなどで不在。不安の船出だったが、その穴を感じさせない結果を残した。ロックのヘルやフッカー坂手も途中出場から攻撃に勢いをもたらし、田中も「誰が出てもそれがジャパンなので」と代弁する。SO松田も中村のトライをアシストし「役割は果たせた」と話した。

 リーチ主将も「ポジティブな負け方」と手応えを口にし、いよいよ8日後にはオールブラックスを迎え撃つ。再び世界をあっと驚かせる準備は整った。

続きを表示

2018年10月27日のニュース