佳純、堂々逆転勝利デビュー Tリーグ初戦「熱気があった」

[ 2018年10月27日 05:30 ]

確実にポイントを重ねる石川(撮影・篠原岳夫)
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 石川佳純(25)の“デビュー戦”となった女子の神奈川―日本ペイントは神奈川が4―0のストレートで圧勝した。神奈川のメンバーとして出場した世界ランク4位の石川は木原美悠(14)と組んで出場した第1試合のダブルスを2―1で勝つと、第3試合のシングルスも同26位の李皓晴(香港)に3―1で逆転勝ちした。

 立川で石川の新たな挑戦が始まった。男女通じて新リーグ参加選手中トップの世界ランカーは「熱気があって凄く楽しかった。応援してもらうことで自分のレベルアップにもつながると思う」と結果と内容で観客の期待に応えた。

 今季は“三足のわらじ”をはく。Tリーグだけではなく、海外を転戦するワールドツアー、日立化成のメンバーとして日本リーグでも戦うことを選択した。シングルス初戦となった第3試合は興奮のあまり気合が空回り。ミスが目立ち序盤は苦戦したが、ラリー戦で相手を圧倒した。「Tリーグに参戦することでレベルを上げて、東京五輪で最高のプレーするのが目標」と過密日程も好機と捉える。

 観客は1168人と国技館に比べると大幅に減ったが、石川は「国際大会で良い結果を出すことで見てくれる人は増える。選手としては実力を上げることが重要」とラケット一つで、アリーナを満員にしてみせることを誓った。

 《通訳もお任せ》 石川がシングルス、ダブルスに加え中国選手の通訳も担当する“1人3役”の大活躍を見せた。試合後はインタビュアーの質問を劉燕軍(リュウエングン)監督に通訳。チームメートの袁雪嬌(エンセツキョウ)の取材対応にも奔走した。石川の中国語は、会話の動画を見た中国のネットユーザーから称賛されるほどの高レベル。石川は「必要であればやります」と選手兼通訳に意欲?を見せていた。

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2018年10月27日のニュース