姉・琴乃効果?香妻陣一朗が一気浮上「久しぶりに良い感触」

[ 2018年10月27日 05:30 ]

男子ゴルフ マイナビABCチャンピオンシップ第2日 ( 2018年10月26日    兵庫県加東市 ABCゴルフ倶楽部=7217ヤード、パー72 )

姉・香妻琴乃に見守られる香妻陣一朗(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 プロ7年目の香妻陣一朗(24)が女子プロゴルファーの姉・琴乃(26=サマンサタバサ)の見守る前で、67の好スコアをマーク。通算5アンダーまでスコアを伸ばし、前日の39位から10位まで一気に順位を上げた。同じく67で回ったプロ12年目の木下裕太(32)が通算11アンダーで自身初体験の首位に浮上。08年大会の覇者・石川遼(27=CASIO)は通算2アンダーの28位で決勝ラウンドに進んだ。

 9月のマンシングウェア東海クラシックで涙のツアー初優勝を飾った姉がロープの外から見守っている。同組でともにロープ内を歩くのは兄弟のようにして育った同郷の兄貴分、出水田。ここ5戦で予選落ち4度と不振にあえいでいた香妻に笑顔が戻った。

 「久しぶりにいい感触。ずっとゴルフのことばっか考えてやってたんですけど、そういうのも考えずに済んだのがよかった」。たわいもない話をしながら、後半の6番パー5ではグリーン左バンカーからの第3打をOKに寄せてこの日5個目のバーディー。気がつけば約3カ月半ぶりの60台をマークしていた。

 平均パット数1位(1・7210)の数字を残しながら賞金ランクは69位。3年連続のシード当確にはなお400万円が必要な苦しい位置にいる。8月のKBCオーガスタで出水田がツアー初優勝し、その3週後に姉にも歓喜が訪れた。発奮材料には事欠かない終盤戦。「弟には弟のタイミングがあると思うので」とほほ笑みかける姉の優しい激励を受け、一気に頂点を目指す。

続きを表示

2018年10月27日のニュース