三ケ島が首位発進!得意の高速グリーンでスイスイ 難関10番魅せた

[ 2018年10月27日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディース第1日 ( 2018年10月26日    武蔵丘GC=6585ヤード、パー72 )

18番、バーディーパットを沈める三ヶ島(撮影・白鳥 佳樹)  
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 ツアー初勝利を目指す三ケ島かな(22=ランテック)が6バーディー、1ボギーの67をマークし、8月のニトリ・レディース以来の首位発進となった。難関の10番でバーディーを奪うなど得意の高速グリーンでスコアを伸ばした。スノーボードの冬季五輪代表を姉に持つ、アマチュアの鬼塚貴理(熊本国府高3年)が69で4位につけた。

 選手から「今年一番グリーンが速い」と言われるコースで、三ケ島が気分良くパットを沈めていった。練習ラウンドから「結構向いているかも」と手応えをつかんでいたが、第1ラウンドはパット数が25。軽く触れるだけでも大きく転がるコースを攻略し「速いのは好きです。重いグリーンのときに気をつけなくてはいけないことがあるけど、速いときは気持ちよくストロークするというか…」と笑みをこぼした。

 会心のプレーを見せたのがこの日、バーディーがわずか3人しかいない難易度1位(平均4・5421)の10番パー4。砲台で、かつ傾斜もないグリーンで、落としどころが難しいなか、残り160ヤードからの第2打は7Iでグリーン手前から約10メートルの地点に落とした。7メートルもオーバーしたが、長めのパットを沈めてバーディー。最終18番でも5メートルを決めて単独首位に立った。

 知人の紹介で、3年前からオフには元プロ野球・DeNAの三浦大輔氏らと一緒に自主トレを行っている。プレーに対する心構えを参考にすると同時に「地道にコツコツやることが大事」と学んだ。今オフに1軍投手コーチ復帰が決まったときには、メールで連絡。「かなちゃんも頑張って」と激励されたという。

 今季の獲得賞金は2249万2333円でランクは46位。来季のシードに確定ランプがともる2400万円には届いていない。「早く落ち着きたい。“大丈夫でしょ”とは言われても、全然気が抜けない」。高速グリーンを完全制圧すれば、来季の視界が大きく広がる。

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2018年10月27日のニュース