張本 Tリーグ門出飾る、国技館で“横綱卓球”「楽しみだった」

[ 2018年10月25日 05:30 ]

<彩たま・東京>激しく攻め立てる張本(撮影・小海途 良幹)
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 新たに発足した卓球の「Tリーグ」が24日、東京・両国国技館で開幕した。開幕戦は男子世界ランク8位の張本智和(15=エリートアカデミー)を擁する東京が彩たまを3―1で下し、歴史の一ページに名前を刻んだ。卓球では珍しい国技館での開催に5624人が足を運び、両チームの戦いに声援を送った。新リーグ着想から約10年。20年東京五輪に向け、日本卓球界が新たな一歩を踏み出した。

 普段は巨漢力士のぶつかり合いで沸き立つ両国国技館。だが、この日はわずか4センチほどの球の行方に5624人が固唾(かたず)をのんだ。視線の中心にいたのは、参加選手の中で世界ランキング最上位の張本だ。

 「凄い場所で卓球ができるのは楽しみだった。先輩が2―0で回してくれたので伸び伸びできた」。ブエノスアイレスでのユース五輪、パリでのW杯と地球を一周する海外遠征から帰国直後ながら、世界ランク9位の黄鎮廷(香港)にストレート勝ち。15歳の怪童が“横綱卓球”で国技館に「チョレイ」をとどろかせた。

 第3試合に登場し、第1ゲームで9連続得点を奪うと、その後も主導権を譲らず一気に寄り切った。「海外での2試合は残念な結果(ユース五輪銀、パリW杯8強)だったので、Tリーグの3試合を全部勝って海外遠征につなげたい」と臨んだ初戦で貫禄の勝利だ。

 光と音の演出で華やかに彩られた国技館でTリーグがようやく産声を上げた。これまでは多くの日本選手が海外に活躍の場を求めて海を渡っていたが、今後は国内でも高いレベルを体感することができる。20年東京五輪で金メダルを目指す張本は「海外のトップ選手と試合ができるのでレベルアップにつながる。全勝優勝をすると決めている」とTリーグに軸足を置いて腕を磨く考えだ。

 松下浩二チェアマンは「世界一のリーグを目指す」と宣言した。強豪国のドイツ、中国もプロリーグを立ち上げて国内選手の強化につなげた。メダル0に終わった08年北京五輪後に浮上した新リーグ構想。約10年の時を経て、黄金時代への新たな挑戦が今、始まった。

 【Tリーグとは】

 ▼チームと選手数 初年度は男女各4チームが参加。1チーム6人以上で、世界ランク10位以内相当(直近2シーズンの10位以内、直近4シーズンの五輪・世界選手権のシングルスの3位以内、直近4シーズンの五輪・世界選手権の団体優勝)の選手1人以上との契約が義務づけられている。

 ▼試合形式 団体戦でダブルス(3ゲームマッチ)1試合、シングルス(5ゲームマッチ)3試合。最終ゲームは6―6からスタート。2勝2敗で並ぶと1ゲームマッチの延長戦を行う。

 ▼日程 レギュラーシーズンは18年10月〜19年2月。7回戦総当たりで各チーム21試合。4―0勝利で勝ち点4、3―1と3―2勝利に勝ち点3、2―3負けには勝ち点1が与えられ、勝ち点合計で順位決定。3月に上位2チームによるファイナルを行い、優勝チームを決める。

 ▼背番号 Tリーグ規約の「ユニフォーム規定」第6条で各チームごとの選手番号をユニホームにつけることが定められている。番号は0から99の任意の数字で、選手それぞれ選択。

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