出遅れ94位…尾崎将司　弟子活躍にも「オレが悪くなっていく。ギブアンドテイクかい」

男子ゴルフ　マイナビＡＢＣチャンピオンシップ第１日 （ 2018年10月25日    兵庫県加東市　ＡＢＣゴルフ倶楽部＝７２１７ヤード、パー７２ ）

＜マイナビＡＢＣ・第１日＞５番でティーショットを曲げ悲鳴を上げる尾崎将司（撮影・井垣　忠夫）
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　ツアー通算９４勝の“レジェンド”尾崎将司（７１＝セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ）は１バーディー、７ボギー、１ダブルボギーの８０とスコアを崩し、８オーバーの９４位と大きく出遅れた。自身３度目となるツアーでのエージシュート達成は大会２日目以降に持ち越された。ホールアウト後は自らの現状について語ると共に、前週の女子ツアー、マスターズＧＣレディースで初の賞金シード獲得を決めた愛弟子の原英莉花（１９）、自らの助言で前週のブリヂストンオープンを制した今平周吾（２６）へジャンボ流のゲキを飛ばした。

　――７番、９番では飛距離も出てました。

　「いやあ、そんなのは。誰と比べてんだよ。ほかの人間と比べてみろよ。いやあ、まあ、確かにねえ、やっぱり練習場の球とコースに出てる時の球が明らかに違いすぎるよ。う〜ん」

　――先週、スイングスピードを上げるため長尺クラブを使ったのトレーニングをするという話でした。

　「したよ」

　――どのように。

　「いや、言わない、言わないよ。ハハッ。いやあ、でもまあ、出すためにやったけど、実際に練習の時は結構いいけど、もうコースに出てからは練習場の半分くらいしか自分で振れない。うん。情けない」

　――体調は。

　「もう……およろしくないです。ハハッ」

　――先週優勝した今平選手には会いましたか。先週、アプローチを伝授していました。

　「いやいや、そんなの、会ってないよ。会ってないし、お土産も何にももらってないし、ハハハッ。まあね、元々、実力はあるわけだからね。ちょっとしたことで、もう一つ、やっぱり１個超えていけば、もう一つ超えていく。そういう風な気持ちになるってことは何かの技術的なレベルアップというのを自分で感じなければできない。だからそれができたんじゃないの」

　――今平選手の優勝シーンは観ましたか。

　「観てない。オレは人のことを見てる暇はないな。自分のことで精一杯だよ」

　――弟子の原英莉花選手が賞金シードを決めました。

　「あいつはもっと上に行くかなと思ったけど、まあ、大したことなかったな。全然、大したことないよ。いつ優勝すんのかって楽しみだけど、うん、そういう期待を持って見てるけどね。まあ、ほかの人間が良くなってきて、その良くなってきてる分、オレが悪くなっていく。もう、こりゃあ、ギブアンドテイクかい。いやんなっちゃうなあ。ホント、情けないわ。そりゃあ、先週のきょうじゃあさあ、いくらスピードアップしても、いくらちょっといいトレーニングをしても、そんなにもういきなりよくなるもんんじゃないよ」