大坂連敗、ケルバーに競り負け 倍のブレークポイント生かせず

[ 2018年10月25日 05:30 ]

テニスWTAファイナル第4日 ( 2018年10月24日    シンガポール )

WTAファイナル第4日 ケルバーと対戦した第3セット、ラケットを投げ出す大坂
Photo By 共同

 1次リーグA組第2戦が行われ、世界ランキング4位の大坂なおみ(21=日清食品)は、同2位のアンゲリク・ケルバー(30=ドイツ)に4―6、7―5、4―6で敗れて2連敗となった。50本の凡ミスを犯し、相手の2倍あった18本のブレークポイントも生かし切れなかった。1次リーグは2組に分かれての総当たり戦で、各組上位2人が準決勝に進出する。

 ラケットをコートに滑らせ、両手を差し出して問いかけた。「Why?」。最終セットでバックハンドをネットにかけた時のリアクション。これ以外にも大坂にとってWhy?と言いたくなる展開が続いた。

 「お互いにどういう選手か熟知している」と臨んだ第1セット。出だしは初戦に続いてミスが早く、コートに置いたラケットを蹴り飛ばすなど目に見えてイライラしていた。劣勢のラリーをロブでリセットするなど、少しずつ平常心と根気強さを取り戻したものの、それが結果に結びつかないのがまたもどかしさを助長した。

 ブレークポイント奪取率はケルバーの67%に対して28%と低迷。相手の第2サーブに対して簡単にリターンミスを犯すなど、チャンスを自らフイにした。凡ミスは合計50本。どうにか奪い返した第2セットもブレークするたびに追いつかれてついに逆転を許し、4―5と追い込まれてから3ゲーム連取というギリギリの状況だった。

 この日は女子ツアー創設メンバーの1人で、テニス界のレジェンドであるビリー・ジーン・キング(74)が会見し「頭脳とハート、ガッツを持ち合わせた素晴らしい選手。彼女が望めば限界はない」と大坂の可能性を高く評価した。だが、今大会はまだ本領発揮には至っていない。2時間半の熱戦で力尽き、1次リーグ最終戦にファイナル初勝利の望みをかける。

続きを表示

この記事のフォト

2018年10月25日のニュース