錦織　２７日全米開幕に向け焦らず「いつかタイミングは来る」

全米オープン会場で初練習を行った錦織
Photo By スポニチ

　２７日開幕の全米オープンに２年ぶりに出場する錦織圭（２８＝日清食品）が２４日、ニューヨークの大会会場で取材に応じた。先月のウィンブルドンでは自己最高の８強入りを果たしたが、得意のハードコートシーズンでは不振。前哨戦のマスターズ２大会は１回戦負け、２回戦負けといずれも振るわなかった。全米に向けて不安を感じさせる内容ながら錦織自身はおおらかだった。

　「生まれてから今までそんなに長い期間悩んだことはない。ちょっと結果が出ないなと思っても、半年負け続けた経験はない。自分がしっかりやることをやっていれば、いつかタイミングは来る」。１４年には準優勝している全米とあって自然と肩の力も入りそうだが、そのあたりの気負いもない。「今大会でタイミングが来ればベストだが、それがいつなのかは分からない。精いっぱい、毎日１００％やっていくしかない。そんなに焦っても無駄というか、焦りすぎるのはよくない」

　この日は午前中に世界１７位のリュカ・プイユ（フランス）、午後はギド・ペジャ（アルゼンチン）を相手に汗を流した。テニスの練習、トレーニングともに抜かりはない。世界４９位のマクシミリアン・マルテラー（ドイツ）との１回戦は大会２日目の２８日の予定。１つのきっかけから好循環に乗っていく準備はできている。