片山「猛省」罰金３０万円と厳重注意処分　プロアマ戦で非礼行為後初の公の場

会見の冒頭で深々と頭を下げて謝罪する片山ら（撮影・沢田　明徳）
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　男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構（ＪＧＴＯ）は２７日、都内で臨時理事会を開き、日本ツアー選手権のプロアマ戦で片山晋呉（４５＝イーグルポイントＧＣ）が招待客のアマチュアに不愉快な思いをさせた問題で、既に科している罰金３０万円に加え厳重注意処分を下した。片山は同日、青木功会長（７５）、石川遼選手会会長（２６）らと会見し、自らの配慮に欠けた行為を謝罪した。

　騒動発覚後、初めて公の場に出てきた片山は「反省すべきところは反省し、これからの糧にしていかなければいけないと思っています。関係者の皆さまに、このようなことになってしまったことを申し訳なく思っています」と深々と頭を下げた。会見前にはＪＧＴＯの事務所に呼び出され、青木会長から直接厳重注意処分を言い渡された。青木会長は「プロアマ戦の充実を目指している時にこういうことが起きて大変残念。スポンサーがあって（ツアープロとして）我々が生活できる」と厳しい表情で話した。

　今回問題となったのは、同伴競技者の承諾を得ないまま片山がプロアマ戦で自らの練習を優先させ、十分な対応を怠ったこと。調査委員会の野村修也委員長（ＪＧＴＯ理事、弁護士）は「罰則規定には個人的な練習行為を制限する表記はないが、片山選手の行為が招待客に不快な思いをさせたのは事実」と指摘。当初は出場停止などの厳罰も予想されたが、暴力的な行為や暴言があったわけではなく、片山自身も当該の招待客とスポンサーの森ビルを訪れ謝罪。ツアーの出場自粛を公表し、招待客も片山の復帰を望んでいることから、既に科している罰金３０万円に加え厳重注意処分を妥当とした。野村委員長は「以前は同伴者が（片山に）配慮し（練習も大目に見）ていたが今はそういう時代、環境ではなくなった」と説明した。

　処分決定を受け片山は「きちんと猛省して処罰を受け止めたい」と神妙な面持ちで話し、復帰の時期については「周りの方とも相談してどうすべきか考えたい」と当面は自粛を続ける考えを明かした。