【伊達公子さん展望】完全復活に近い錦織、大坂は強打に可能性 7・2開幕ウィンブルドン

[ 2018年6月28日 05:30 ]

ウィンブルドンの展望を語った伊達公子さん
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 テニスの4大大会、ウィンブルドンは7月2日にロンドン郊外のオールイングランド・クラブで開幕する。青々とした芝に覆われたテニスの聖地で、錦織圭(28=日清食品)や大坂なおみ(20=日清食品)らはいかなる戦いを見せるのか。96年に4強入りを果たし、大会を中継するWOWOWのアンバサダーを務める伊達公子さん(47)が、展望を語った。

 まだ時間はかかるかもしれないが、錦織選手が完全復活に近づいているのは間違いない。あとはちょっとした部分。試合中のショット選択も好調時ならスパッと決められる。それが「ああしておけばよかった」という気持ちが生まれるのがブランク。芝は彼にとって一番得意のサーフェスではないけど、大きくプレーを変える必要はない。要はたくさん持っている武器の使い方とタイミング。ストンと腑に落ちるものが見つかれば、芝でも戦い方の幅を広げられる。

 女子のテニスはパワーに対抗するため“打ったもの勝ち”の傾向が強まっている。コースや戦法よりも主導権を握って打ち切るかへの執着。だから大坂選手のサーブ力、一発の強さには可能性がある。一方でまだ成長過程で、トレーナーをつけたのも彼女が望んだというよりは周りが自分の体と向き合うことを学ばせようとしたから。勝つための努力を知っていく段階なので、温かく見守ってプレッシャーを紛らわせられれば力を発揮できるだろう。

 <錦織第25シード 大坂第18シード>  大会主催者は27日、シード選手を発表し、日本選手は男子シングルスで昨年3回戦敗退だった世界ランキング27位の錦織圭が第25シード、女子シングルスで世界18位の大坂なおみが第18シードに入った。29日に組み合わせが決まる。男子ダブルスで全豪オープン4強のマクラクラン勉、ヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)組は第14シードとなった。

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2018年6月28日のニュース