貴親方 理事選へ立候補届 決意の声明「意見交わせる風土を」

[ 2018年2月2日 05:30 ]

理事会に向かう貴乃花親方
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 日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で役員候補選挙の立候補を受け付け、定員10人の理事候補に11人の親方が届け出て、5期連続で投票に持ち込まれた。4期連続で当選している貴乃花親方(元横綱)は苦しい選挙戦になると見られる中で出馬。この日は貴乃花部屋の公式サイトを更新し、選挙に臨む決意をつづった。2日に101人の全親方による投票が行われ、理事候補が決定する。

 午前11時の受け付け開始直後から、いの一番の八角理事長(元横綱・北勝海)をはじめ、続々と立候補届が提出される中、貴乃花親方は悠然と国技館に現れた。厳しい表情で地下駐車場から役員室に向かい、11時27分、理事候補としては最後の11番目で届け出た。役員待遇委員として参加する理事会は午後1時開始だったため、いったん国技館から引き揚げ、「(届けは)出しました。(気持ちは)変わらずです。また戻ってきます」と話した。

 出馬を表明していた親方は予定通り立候補届を出したため、5期連続の投票となった。劣勢が伝えられた10年をはじめ、過去4度の選挙では当選にこぎつけた貴乃花親方だが、今回は最も厳しい選挙戦になると見られている。

 貴乃花一門に所属する他の7人と、時津風一門を離脱して無所属となった錣山親方(元関脇・寺尾)ら3人は、ほとんどが阿武松親方(元関脇・益荒雄)を支持している状況。貴乃花親方が当選するには他の一門からの票が必要だが、前回の理事候補選で貴乃花親方に投票した複数の親方は、今回はいずれも慎重な姿勢だという。当選ラインと見られている9票を獲得するのは厳しい状況だ。

 現役時代に「平成の大横綱」と呼ばれた貴乃花親方は、常に困難に立ち向かってきた。この日は貴乃花部屋の公式サイトを更新し、理事候補選挙に立候補した理由について「自由に意見を交わせる風土をつくり上げることを私の目標といたしたい」などとつづった。さらに相撲協会の現状について「過去の反省を顧みない度重なる暴力事件や不祥事により、国民の皆さまの期待を大きく裏切り、社会的な信用を損なった結果、組織としての公益性や透明性が大きく問われております」と厳しく指摘した。

 元横綱・日馬富士の暴行問題の報告を怠ったなどとして、史上初の理事解任となった貴乃花親方。相撲協会に提出した報告書では、暴行問題に関して自らに非はなかったことを主張している。投票前に演説がない相撲協会の理事候補選挙。インターネット上での訴えで逆転にこぎ着けることはできるのか。答えは2日に出る。

 ▽10年理事候補選 02年以来、4期(8年)ぶりに実施。貴乃花親方が二所ノ関一門から離脱し、立候補。圧倒的不利の予想に反し、造反者3人の票を獲得し10票で当選し、“貴の乱”と呼ばれた。8票の大島(立浪一門、元大関・旭国)がまさかの落選。

 ▽理事選出 現行のルール(親方の理事10人)となった1968年以降、投票による選挙が行われたのは98年、00年、02年、10年、12年、14年、16年の7回。相撲協会に所属する親方全員が投票権を持つ。10年から投票箱の両隣に記載所を設けて記入直後に誰にも見られず投票できるようになった。無記名で立候補者の名前に「〇」をつけて投じる。14年に公益財団法人となって以降は、評議員会で正式に就任が決まり、直後の理事会での互選で次期理事長が決まる。

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